スマホで写真を印刷する際に気を付けたい、印刷用紙のサイズについて - インクのチップス本店

iPhoneなどのスマホで撮った写真をL判サイズでプリントすると、端の部分がフレーム内に入りきらず「なんだか思っていたのと違うな…」といった仕上がりになりませんか?


それもそのはず、知らない方が多いのですがスマホで撮った写真と、写真印刷時によく使われているL判用紙とでは、縦・横の縮尺が違っているのです。
スマホで手軽に撮れるからこそ写真を楽しめているのに、紙焼きにすることを考えて、押入れの中のホコリをかぶったフィルムカメラを引っ張り出してくるのはちょっと現実的ではないですよね。


「何とかL判のサイズ内に画像を収めたいんだけど…」という方も多いはずです。
実は、スマホには写真の縦横比を変更できる機能があることを知っていましたか?

今回は、印刷用紙のサイズを理解し、スマホの写真をキレイにプリントする方法について解説していきましょう!

スマホの写真を印刷するとずれてしまう

改めて今のスマホのカメラの画質って、すごいですよね。

デジカメと比較しても遜色がない画素数に加え、オートフォーカス機能が実装されているなど、毎年スマホの進化に伴い、内蔵カメラの性能も向上しています。
それらをデータとしてストックし、スマホやタブレットなどの端末上で眺めている限りは、何の不都合も起こらないはずです。
ところが、いざ写真用紙に印刷したいと思いチャレンジすると、画像のサイズと紙のサイズが合わず、意図せずに上下や左右がうまく入りきらなかったり、不要な余白が生まれてしまう問題にぶつかることでしょう。

では、なぜうまくプリントできないのでしょうか。まずはその原因について解説していきましょう。

スマホの画像サイズと写真用紙のサイズが違うから

プリントがうまくいかない原因をズバリ言うと、スマホに保存した画像サイズと、写真用紙の一般的なサイズであるL判サイズが違うためです。


iPhoneを例にすると、iPhoneとL判では「アスペクト比(縦横比)」が違うために、印刷時にズレが発生してしまうのです。
iPhoneは、アスペクト比が9:16や9:19.5に設定されています。それに対し、写真のL判サイズは89mm×127㎜ですから、アスペクト比は4.2 : 3になるでしょう。

上記の画像を例にすると、赤い点線枠がL判サイズになります。
縦横比が結構違いますよね。
そのため、iPhoneを横向きで撮影すると上下が切れ、縦で撮ると左右が切れてしまい、うまく全体を収めることができないのです。
集合写真や、子供のアップの写真を撮るにあたって、撮影時は枠の中に納まっていたとしても、プリント時に枠内に納まらない部分ができてしまいます。

 

iPhone上でアスペクト比を変更しよう

iPhoneをはじめとするスマートフォンには、撮った写真を編集できる機能が備わっています。
その機能を使って画像をトリミング(切り出し)すれば、プリントしたいと思っている用紙の縦横比に「ある程度は」近づけることができます。
ここではiPhoneを例に挙げますが、iPhone標準の写真アプリには、撮影した写真を編集できる機能があります。その画面でアスペクト比を変更してあげましょう。
選べる比率は、「スクエア」、「3:2」、「5:3」、「4:3」、「5:4」、「7:5」、「16:9」となっています。L判にしたい場合、それに最も近い比率を選択すれば良いでしょう。

・L判縦横比
3:4.281
4:5.708
5:7.135
6:8.562
7:9.989

L判サイズのアスペクト比は上図のように、縦横比をキレイに割り切ることができませんので、一番近いアスペクト比である「7:5」を選択しましょう。

どうしても写真全体を印刷したいときはどうすればいい?

さて、写真全体を印刷できない理由はスマホの画像サイズと写真用紙のサイズが違うためであることは分かっていただけたと思います。
しかし、上記のiPhoneでのアスペクト比の調整では、L判用紙に対して完璧に縦横比を揃えることはできません。ここでは、どうしても写真全体を印刷したい人に向けて、その方法を紹介していきましょう。

 

L判にこだわる必要はない

デジタルカメラを紙焼きにしたい時の為にDSCサイズ(89mm×119mm)というものが用意されています。別名「LDサイズ」とも呼ばれているもので、これを取り扱っている写真屋さんにプリントをお願いすれば、ピッタリと収まってくれるでしょう。自身でデータを編集したりする必要もないため、最も簡単な方法だと言えますね。

 

プリンター側で調節して印刷

スマホで撮影した写真をPCを経由するなどしプリンターで印刷する方法が考えられます。撮ったままの写真データをL判で印刷しようとすると、アスペクト比の違いにより画像の上下が切れてしまいます。それを回避するためには、プリンターの「自動調整」の欄で「縮小して全体を映す」を選択してみましょう。そうすると、左右に余白が生まれてしまいますが、全体の画像をすべて収めて印刷することができます。

お気に入りの写真の印刷は、正しいアスペクト比で印刷しよう

iPhoneを始めとするスマホで撮影した写真をキレイに印刷する方法について解説しました。
L判にピッタリと合致するアスペクト比がスマホ側には用意されていない為、「切れてほしくない所が切れてる…」といった問題が起こってしまいます。

スマホ側でこの問題を回避するためには、スマホに内蔵されているトリミング機能を活用して、L判用紙に一番あうサイズに調整しましょう。
また、L判にこだわらずDSCサイズを選ぶのは最も手軽な方法です。
スマホで撮影する際に一つ抑えておきたいのは、「撮影時に、余白の部分を多めに持たせる」ということを心がけるということですね。メインの被写体を余白を持って撮影することで、多少ズレても問題ないことがほとんどです。

スマホの写真サイズと印刷サイズの違いをしっかり把握して、たくさんの思い出を印刷してくださいね!

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