インクペディア リビングのポジション争奪戦の行方は?キヤノン2016年モデル発表! キヤノンから、新型プリンタの発表がありました!9月下旬の発売です。 PIXUSシリーズで、 TS9030:プレミアムデザインモデル 6色インク TS8030:ハイスペックモデル 6色インク TS6030:スタンダードモデル 5色インク TS5030:シンプルモデル 5色インク の4機種です。 さっそく、「プレミアムデザインモデル」のTS9030から見てみましょう。 色は、レッドと、ホワイトの2色とのことですが・・・ うわ、四角い! 某E社さんのプリンタと似ているような気もしないではないですが、ここまでカドが立ったプリンタは見たことないですよね。最近のデザイン家電の流れがここまで押し寄せてきたか、という印象です。 5.0インチのタッチパネル液晶も、「家電」的な印象をより強くします。 iPhone SE、あるいは5Sの液晶サイズが4インチだそうなので、ちょっと大型のスマホくらいの画面がハマっているわけで、使いやすいだろうと思います。 使用するインクは独立型の6色。カラー5色(染料)がBCI-371、顔料ブラックがBCI-370です。両方とも従来のインクですね。 印刷スピードはL判フチなしで約18秒、ということはこれも従来の機種と同じ。 使用するインクも、印刷のスピードも変わらないので、やはり今年のモデルで一番変わったのは、本体のデザインということになりそうです。 ちなみにキヤノンオンラインショップでのお値段は、43,070円(税込)。お値段もプレミアム感たっぷりです。 一つ下のモデル、TS8030は、ブラック、ホワイト、レッド、ブラウンの4色展開です。キヤノンオンラインショップでのお値段は33,350円。これが恐らく本命のモデルです。 「プレミアムモデル」と何が違うかというと、タッチパネルが4.3型と一回り小さめ。 あとは有線LANが付いていません。もちろんUSBと無線LANは使えますから、家庭用としては何の問題もないと思います。 使用するインクはやはりBCI-371とBCI-370の独立型6色タイプ。 印刷速度もプレミアムモデルと同じですから、デザイン的にプレミアムモデルに惚れ込んでしまった人以外は、こちらのモデルがおすすめです。 尚、インクが5色のモデルは「TS6030」と「TS5030」が発売されます。 こちらの「TS6030」は、小さいながらもタッチパネル液晶で、前面から給紙ができます。両面プリントにも対応。ただし、6色モデルに比べると印刷画質が若干落ちます。 お値段はキヤノンオンラインショップで27,950円(税込)。本体色はブラックとホワイトの2色です。 一番お手頃モデルの「TS5030」は、さらにストイックに、液晶がタッチパネルではなく、給紙は背面のみ。本体の下に、給紙トレーがないですね。 「前面給紙」は近頃のトレンドとはいえ、この機種はトレーの分が小さく、軽くなっていますし、これはこれで需要はあるかと思います。本体色はブラックとホワイト。 お値段はキヤノンオンラインショップで20,470円(税込)。 以上、ざっと新モデルをご紹介いたしました。 いずれも従来の「ハマグリ型」から、「キューブ型」のすっきりしたデザインに進化していました。 また、プレスリリースによると、昨年の秋に発売した「MG7730」に比べて、設置面積を大幅に削減したとのこと。 この渾身の進化の狙いはズバリ、 「リビングに置いてもらえるプリンタになること」 です。 従来の機種もそれほど「メカ」っぽいデザインではないですが、他の家電との相性やコンパクトさで言うと、ライバルのエプソンの方が一歩リードしていました。 今回、キヤノンも「リビング家電」の仲間入りをしたことで、ポジション争いはさらに熾烈なガチンコの勝負に突入したという観があります。 ちょとサイズを比較してみましょう。 エプソンは今年のモデルがまだ発表になっていないので、とりあえず昨年のモデルで比較表を作ってみました。 キヤノンは昨年のモデル(左)と今年のモデル(中)を比べて小さくなっているのはもちろん、昨年発売のエプソン「EP-808A」(「ちいサメ!」ってやつです)よりも、幅で18ミリ、奥行きで17ミリ小さくなっています。 「結果にコミット」したのかな、というくらい激しいダイエットをやってのけたキヤノンですが、インク屋といたしましては、廃タンクがいじめられていないかというのは心配しております。 「廃タンク」と俗に言いますが、実際は「タンク」ではなくキッチンペーパーみたいなもので不要なインクを吸い取らせておりますので、すごくかさ張るのですよ。 廃タンクの寿命が長いというのは大事な機能だとは思うのですが、カタログでは一切出てこないスペックなので、削ろうと思えば削れるわけでして、本当に心配です。 廃タンクエラーの心配をしないで、納得いくまでヘッドクリーニングしたいじゃないですか。 しばらく先の話にはなりますが、当店でTS8030の廃タンクエラーが出た暁には、分解して廃タンクの大きさを見てみようと思います。 発売は「9月末」となっていますが、新商品は木曜日に店頭に出ることが多いので9月29日(木)かもしれませんね。 発売後には、当店で販売中の BCI-371互換インク BCI-370互換インク が使用できるかどうかも含めてレポートしたいと思います。お楽しみに! エンジニアのこだわり!人気商品のIC70用互換インク・IC80用互換インクが進化しました! ブラザー、インクジェットプリンタ2016年モデル発表!