久々にプリンターを使ったら色がかすれる、色がおかしい、印刷物に横線が入っている等で悩んだことがある方は多いのではないでしょうか。
それらは大抵「プリンターインクの目詰まり」が原因です。
目詰まりを解消する方法のひとつに「ヘッドクリーニング」がありますが、インクを大量に消費してしまうのが難点です。そんなときに役立つのが「洗浄カートリッジ」。本記事では、洗浄カートリッジの概要からセット方法・使い方の手順まで、画像付きでわかりやすく解説します。
洗浄カートリッジとは?ヘッドクリーニングとの違い
洗浄カートリッジとは、インクの目詰まり解消専用のカートリッジです。通常のインクカートリッジと見た目はほぼ同じですが、中にはインクではなく透明の洗浄液が入っています。この洗浄液がノズルに残った固まったインクや空気の泡を直接洗い流すことで、印刷用インクを無駄に消費せずに目詰まりを解消できます。
洗浄カートリッジのメリット
- 無駄なインクを消費せず直接ノズルを洗浄できる
- 固まったインクや空気の泡を取り除く効果がある
- 通常のヘッドクリーニングで改善しない場合に特に効果的
通常のヘッドクリーニングのデメリット
- 貴重な印刷用インクを大量に消費する
- 廃インクパッドの寿命を縮める
- 詰まっていない色のインクも少量消費してしまう
洗浄カートリッジについてさらに詳しく知りたい方はこちらもご確認ください。
どのインクが目詰まりしているか調べる方法とは?
洗浄カートリッジを使う前に、まずどの色のインクが目詰まりしているかを特定しましょう。プリンターの「ノズルチェックパターン印刷」機能を使うと、各色のノズルの状態を一目で確認できます。
ノズルチェックパターンを印刷すると、色ごとにラインが出力されます。途切れている・かすれている色が目詰まりしている箇所です。例えば下の画像ではPGBK(顔料ブラック)のノズルに不具合があることがわかります。詰まっている色が特定できたら、その色の洗浄カートリッジだけを用意すればOKです。

洗浄カートリッジのセット方法と使い方の手順
洗浄カートリッジのセット方法は通常のインクカートリッジの交換と同じ手順です。以下の手順に沿って進めてください。今回はBCI-351/350の顔料ブラック(PGBK)を例に解説します。
インクカートリッジを取り外す
まず、プリンターに装着されているBCI-350PGBKのインクカートリッジを取り外します。取り外したカートリッジは後で元に戻すので、紛失しないよう安全な場所に保管しておきましょう。
洗浄カートリッジをセットする
シールをはがした洗浄カートリッジを、通常のインクカートリッジと同じ要領でセットします。機種によってはオレンジのキャップが付いているので、その場合は取り外してからセットしてください。
プリンターは「PGBKのインクカートリッジを交換した」と認識します。通常のカートリッジ交換と同じ操作なので非常に簡単です。これで洗浄カートリッジを使う準備が完了です。
印刷またはヘッドクリーニングを実行する
詰まっている色が使われるデータを印刷します。PGBKが詰まっている場合は黒文字のみのデータが最適です。他の色なら、その色が多く使われている写真などを印刷する方法もあります。もちろんヘッドクリーニングを実行しても同様の効果が期待できます。
数枚印刷していくと、洗浄液がノズルに残ったインクを洗い流します。最初は黒文字が出てきますが、だんだん薄くなります。文字が限りなく薄くなったところで、そのまま約2時間放置してください。
インクカートリッジを元に戻す
2時間放置したら、洗浄カートリッジを取り外し、STEP1で外しておいたインクカートリッジを元の位置に戻します。
ノズルチェックパターンで目詰まりの解消を確認する
インクカートリッジを戻したら、再度印刷してみましょう。最初はノズルに残った洗浄液が出てきますが、次第にインクが出てきます。その後、ノズルチェックパターン印刷で仕上がりを確認します。
きれいに印刷されていれば目詰まり解消完了です。取り外した洗浄カートリッジは、セロテープなどで口をふさいでビニール袋で密閉しておけば約1か月保存可能です。
洗浄カートリッジに関するよくある質問(FAQ)
洗浄カートリッジの使い方や効果について、よく寄せられる疑問をまとめました。
Q1. 洗浄カートリッジはどんなときに使えばいいですか?
色がかすれる・横線が入る・特定の色が出ないといった「インク詰まり」の症状が出たときに使用します。通常のヘッドクリーニングで改善しない場合に特に効果的です。
Q2. 洗浄カートリッジは何回も使えますか?
取り外した洗浄カートリッジは、口をキャップやテープで密閉すれば再使用できます。ただし長期間放置すると乾燥・劣化するため、なるべく早めに使い切るのがおすすめです。インクのチップスの洗浄カートリッジは開封後約6か月以内を目安に使い切ってください。
Q3. すべての色の洗浄カートリッジが必要ですか?
いいえ。ノズルチェックパターンで確認し、詰まっている色だけ洗浄カートリッジを使用すれば十分です。例えば黒(PGBK)だけが詰まっているなら黒用のみで問題ありません。
Q4. 洗浄カートリッジとヘッドクリーニングはどちらが効果的ですか?
どちらも目詰まり解消に効果があります。洗浄カートリッジは印刷用インクを消費せずに直接ノズルを洗浄できる点が優れています。通常のヘッドクリーニングは廃インクパッドの消耗や他のインクも少量消費するデメリットがあるため、繰り返し使用する場合は洗浄カートリッジが有効です。
洗浄カートリッジで目詰まりを根本から解消しよう
洗浄カートリッジは「印刷して洗浄液を流す」方法でも「ヘッドクリーニングを実行する」方法でも同様の効果が期待できます。印刷で行う場合は用紙が数枚必要ですが、廃インクパッドへの負担が少ないメリットがあります。
プリンターの「かすれ」「色抜け」「横線」が気になっていて、通常のヘッドクリーニングでも改善しないなら、ぜひインクのチップスの洗浄カートリッジをお試しください。

