インクペディア
【インクのチップスの自由研究】使用済みのインクカートリッジにはどれぐらいインクが残っているの?
こんにちは。もうすぐ夏休みですね。
夏休みと言えば自由研究!自由研究は楽しいですが、子供のころは毎年何をやろうかなーと迷っていた記憶があります。そして夏休みが終わるギリギリになって焦るというパターン(笑)
さて今回は、インクのチップスでも自由研究を行ってみたいと思います!
テーマはズバリ「使用済みのインクカートリッジのインク残量」です。
インクのチップスの本気の自由研究(笑)ぜひご覧ください。
目次
研究の背景
使用済み(インク切れ)のインクカートリッジをよく見ると少量ではありますが、インクが残っていることに気づく方が多いと思います。
実際にお客様からも「インクが残っているのに交換表示が出て使えなくなった。不良品ではないの?」という様なお問合せをいただくこともあります。
インクを交換する時に、インクが残っているのを見ると「もったいないなー」と思ってしまいますよね。
本日は、「なぜインク切れの表示(交換表示)が点灯したインクカートリッジにインクが残っているのか?」
「なぜ最後までインクを使い切ることができないのか?」「一体どれぐらいのインクの量が残っているのか?」
そんな疑問を解決するべく、インクのチップスの自由研究スタートです!!
研究で使用したもの
今回の研究に使用したインクは、当店でも売れ筋のCanon【BCI-381XL+380XL 互換インク】とEPSONの【KUI(クマノミ)互換インク】2種類の互換インクカートリッジです。
その他使用したもの
・キヤノンインクジェットプリンター TS8130
・エプソンインクジェットプリンター EP-880AN
・計量器
・手袋
・バケツ
・ペンチ
なぜペンチ(笑)?と思いますが、最後まで読んでいただけたら分かります。
研究方法
研究方法はこちら!
研究スタート
使用前のインクカートリッジ(1)の重さを計測
使用前のインクカートリッジを計測します。
重さは22.8gでした。
プリンターの「インク切れの表示(交換表示が点灯した)」が出たあとのインクカートリッジ(2)の重さを計測
インク切れの表示(交換表示が点灯した状態)がこちら。イエローのインクが切れました。
切れたイエローのインクを取り出してみましょう!使用済みのインクカートリッジはこんな感じです。
インク切れの表示(交換表示が点灯した)」が出たあとのインクカートリッジの重さを計測します。
重さは13.7gでした。
(2)のインクカートリッジを分解し、残ったインクを洗い流して乾かしたもの(3)の重さを計測。
中のスポンジを取り出すために、ペンチを使って分解していきます。
このように分解できました。
スポンジを絞ってみると・・・
おお~インクが出てきますね!!これが使えなかったインクたち!
計測前にしっかりと洗浄していきます!
こんなに綺麗になりました!
では!いよいよ計測タイムです!
結果は10.8gでした。
(1)-(3)で計測した重さから、インク使用量・残ったインク量を算出
算出方法のおさらいです。
研究結果
さてどんな結果になったのか?下記の表をご覧ください。
キヤノン BCI-381XL+380XL 互換インクの場合
BCI-381XL+380XL 互換品 |
ピグメント ブラック |
シアン |
マゼンタ |
イエロー |
ブラック |
(1)使用前のカートリッジ | 42.9g | 23.2g | 23.0g | 22.8g | 22.5g |
(2)使用後のカートリッジ | 22.4g | 14.0g | 14.1g | 13.7g | 13.5g |
(3)インクを全て抜き取ったカートリッジ | 15.5g | 10.8g | 10.8g | 10.8g | 10.8g |
実際に使用したインク量 (1)-(2) | 20.5ml | 9.2ml | 8.9ml | 9.1ml | 9.0ml |
インク残量(2)-(3) | 6.9ml | 3.2ml | 3.3ml | 2.9ml | 2.7ml |
評価プリンター型番 : TS8130 (1g=1ml)
エプソン KUI(クマノミ) 互換インクの場合
KUI(クマノミ)互換品 |
ブラック |
シアン |
マゼンタ |
イエロー |
ライト シアン |
ライト マゼンタ |
(1)使用前のカートリッジ | 22.1g | 23.0g | 24.2g | 24.4g | 24.2g | 24.2g |
(2)使用後のカートリッジ | 14.9g | 14.2g | 14.1g | 13.8g | 14.5g | 14.2g |
(3)インクを全て抜き取ったカートリッジ | 11.5g | 11.5g | 11.5g | 11.5g | 11.5g | 11.5g |
実際に使用したインク量 (1)-(2) | 7.2ml | 8.8ml | 10.1ml | 10.6ml | 9.7ml | 10.0ml |
インク残量(2)-(3) | 3.4ml | 2.7ml | 2.6ml | 2.3ml | 3.0ml | 2.7ml |
評価プリンター型番 : EP-880AN (1g=1ml)
メーカー関係なく大体ですが約3mlほどインクが残るみたいですね。
実際に使用するインク量からみると結構な量が残っていることがわかります。
やはりもったいない・・
そして激しく思います!「なぜ残ってしまうの?」
なぜ残ってしまうのか?
『なぜインクが残ってしまうのか』という疑問についてですが、
結論から先に言うと、これは「故意にインクを残す様に設定」されています。
その理由は、インクが空になるまで使い切ろうとするとプリントヘッド内に空気や泡が入り印字品質を低下させるだけではなく、空刷りによりプリントヘッドに負担をかけ壊してしまう可能性が高いからです。
そのため、インクを使い切らない仕様となっているのです。
インクを使い切らないために、互換インク製造メーカーでは純正インク量の約1割程度多くインクを充填しています。
インクのチップスで販売している互換インクは、プリンタートラブルを起こさないため、また純正と同じ量のインクをご使用いただけるよう計算し、
純正インクより多くのインクが充填されていますので、安心してご利用ください。
今回の研究で使用したインクカートリッジはこちら
インクのチップスでは、プリンターに関してどこよりも分かりやすい情報と、印刷に関するお役立ち情報、リーズナブルなプリンター消耗品で少しでもお役に立てればと思っております。
今後もインクのチップスをよろしくお願いいたします。

インクのチップスは、互換インクカートリッジ・互換トナーカートリッジの専門店です。純正品に比べ最大90%OFFでご提供しております。17:30までのご注文で当日配送。印刷コストの削減に是非ご活用ください。