インクペディア その発想はなかった!エプソンの新型ビジネスインクジェット複合機 PX-M886FL に驚きの同梱物 目次1 ・耐久枚数15万ページ、24枚/分のレーザー級インクジェットプリンター、PX-M886FL が登場2 ・同梱物にびっくり!3 ・エプソンがインクジェットプリンターのモンスターマシンを推す理由4 ・インクパック IP05A、互換品の発売は? ・耐久枚数15万ページ、24枚/分のレーザー級インクジェットプリンター、PX-M886FL が登場 エプソンから、ビジネスインクジェットプリンター3機種が発表になりました。 いずれも、「インクパック」という、何というか、レトルト食品みたいなパックに入った大容量インクを使用するタイプです。 いずれもA4機ですが、PX-M886FL が「カラー複合機」、PX-M381FL が「モノクロ複合機」、PX-S381L はFAXやコピーができない、モノクロプリンターとなっています。 性能としては、1分あたり24枚というスピードも、15万枚という耐久性能も、インクジェットプリンターよりもレーザープリンターのスペックに近いものがあります。 実際、エプソンで販売しているレーザー複合機の LP-M720F とスピードは同じです。で、コストは安い、というのが今回発表された3機種の売り文句になっています。 ・同梱物にびっくり! 例えば、カラー複合機の PX-M886FL を買うと、インクはこれだけ入っているそうです。 「一個じゃないんかい!」とツッコミたくなる、同梱物の常識を覆す大量のインクが一緒に付いてくるそうです。 しかも、この同梱のインクで、モノクロなら16,000枚、カラーは11,000枚も印刷できるそうです。 「プリンターのインクって、どれも高いよねぇ」という消費者の声のナナメ上を行く、どう評価したらいいのかよく分からないパターンです。うまい例えが思いつきませんが、包丁を買ったらまな板が1ダース付いてきた、くらいのヘビー級同梱物。「必要になったら買いに行くからさ、その分安くしてくれないかな」というのがエンドユーザーの素直な感想ではないかと思います。 ・エプソンがインクジェットプリンターのモンスターマシンを推す理由 先に申し上げておきますが、エプソンというプリンターメーカーは偉大です。プリンターの生産の歴史は古く前回の東京オリンピックまで遡り、現時点で家庭用プリンターのシェアは日本国内で最も大きく、プリンター業界内では、プリンターの心臓部であるプリントヘッドのポテンシャルの高さに惜しみない賛辞が送られます。 が。 一つだけ泣き所があるのです。 それは、「レーザープリンターを自社生産する技術がない」ということです。 エプソンのカタログを見ると、レーザープリンターも掲載されていますが、中身は他社製(ゼロックスと京セラ)であるということは、業界内ではほぼ常識です。 日産の軽自動車の中身は三菱製、といったいわゆるOEMの関係が、プリンターの世界にもあるということです。 つまり、極端な言い方をすると、エプソンは他社からレーザープリンターを仕入れて、自社ブランドとして販売しているわけで、これでは儲けもたかが知れています。 一方、インクジェットプリンターに関してはエプソンは世界でも随一の製造技術があり、高い付加価値のあるプリンターが作れますので、「レーザープリンター級」のモンスターインクジェットプリンターを送り出し、ビジネス需要をつかんでしまおう、というのが最近の動向です。 もっとも、カタログ上のスペックはともかく、実際の使い勝手や印刷物のクオリティについては「レーザープリンターと比肩するかどうか」は議論があるところです。 念のため申し上げておきますが、私見です。 どうがんばっても、樹脂を熱で定着させるレーザープリンターに比べ、水性のインクを紙に吹き付けただけのインクジェットプリンターでは、やはりレーザーの方がパリっとした印刷に仕上がります。 コストは、まあ、電気代も含めてインクジェットプリンターの方が安いのですが、インクが詰まった時のトラブル対応も含めると、果たしてどちらが安いのかは「時と場合による」といったところでしょうか。 ・インクパック IP05A、互換品の発売は? ブラックの「 IP05KA 」は約10,000ページ、カラーの3色「 IP05CA (シアン)」「 IP05MA (マゼンタ)」「 IP05YA (イエロー)」は約5,000ページの大容量です。 エプソンの直販サイトでは、ブラックは8,424円、カラーは2,052円、4色まとめて買うと14,580円となかなかのお値段です。 当然、ヘビーユーザーの中には互換インクのご要望もあろうかと思いますが、プレスリリースが出たばかりですので、さすがにまだ互換インクの情報はありません。 ただし、先代のインクパック(先代と言っても今年の1月に発売されたものですが)の「 IP01KB (増量ブラック)」「 IP01CB (増量シアン)」「 IP01MB (増量マゼンタ)」「 IP01YB (増量イエロー)」については、もうすぐ互換インクが発売できるのでは、という状況です。 どのくらいの需要があるかにもよりますが、今回発売されたインクパック、IP05Aシリーズも、いずれ互換インクがご案内できるのではないかと思っています。 (H) 簡単!エクセルとワードを使って宛名ラベルを作成、印刷する方法 TN-29J互換トナーカートリッジの販売を開始いたします!