インクペディア 【キヤノン 最新プリンター】 TS3330購入レポート!旧モデルからどのくらい進化したのか? こんにちは!インクペディア編集部です。 全国のプリンターマニアのみなさま! キヤノンが昨年の宿題をやっと提出しましたね! そうです、「プリントヘッド一体型インク」を使った「シンプルモデル」が、昨年の秋のラインナップに入っていませんでした。「ない!ない!」と大騒ぎしましたよね。 (覚えていませんか?・・・え?覚えてない?) 注文していた新プリンターTS3330がインクペディア編集部に届きましたので、 旧モデルからどのくらい進化したのか!使い勝手はどうか?詳しくレポートしていきたいと思います! 目次1 TS3330は従来モデルと何が違う?2 キヤノン最安の複合機、使い勝手は?3 「プリントヘッド一体型インク」のメリット、デメリット4 インク代を安くするには?5 これから買うなら、TS3330とEW-052Aを比較検討! TS3330は従来モデルと何が違う? TS3330は、キヤノンのカテゴリーで言うと「シンプルモデル」になります。 ちなみに、「シンプルモデル」の上が「エントリーモデル」で、その上が「スタンダードモデル」です。シンプルモデルは簡単に言うと「プリンターとして最小限の機能を持ったマシン」ということになり、本体価格が安い、というのが最大の特徴です。 先代の「シンプルモデル」はTS3130Sです。 ちょっと、スペックを比べてみましょう。 うーん。基本スペックが何も変わっていない(汗) 従来モデルは2018年9月の発売なので、だいたい1年半前になります。 1年半の間に、店頭の実売価格は下がってきていますので、値段の差だけはあります(笑) ですが!一つだけ違いを見つけました!!! 「ワイヤレスコネクト」という機能がTS3000シリーズで初めて搭載されたようです! これは何かというと、「ワイヤレスコネクト」ボタンを3秒長押しするだけで、Wi-Fiのセットアップが出来るそうです。 な、なるほど・・便利だけど、それだけなんですか(汗) もちろん、5千円、6千円で提供できるマシン、ということになれば搭載できる機能は限られてきますが、外形の寸法や重さも同じで、使うインクも同じですので、「同じもの」と言ってしまっていいと思います。 写真は、右の黒いプリンターが2018年秋に発売されたTS3130Sで、左が今回発売されたTS3330です。 よーく見れば違うところもありますが、難易度の高い間違い探しです。 発売時期についても、プリンターマニアとしてはちょっと勘繰りたくなるものが。 「シンプルモデル」は、2017年モデルのTS3130、2018年モデルのTS3130S、こちらは両方とも9月に発売されています。年末の年賀状需要を見込んだモデルチェンジですね。 ところが、今回のTS3330は、半年遅れの4月発売です。何か画期的な新機能が搭載されていれば、「開発に時間がかかったのかな」と考えることもできますが、そうでもなさそうです。 では、昨年の秋に発売されたモデルで一番安いのはどれか、というと、ひとつ上のクラス、「エントリーモデル」のTS5330です。お値段は実売価格で1万円ほどでした。 TS5330は印刷のスピードが速いですし、液晶画面もカラーで全体に「お高め」の仕様です。 しかし、もし発売時期が一緒でしたら、「少し印刷が遅くてもいいや」という方は、発売時点で6,000円前後の「シンプルモデル」を選ぶのではないでしょうか。 従って、あくまで推測ですが、年間で一番プリンターが売れる年末には、あえて「一番シンプルで安いヤツ」ではなく、「ちょっといいモデル」を販売し、ほとぼりが冷めたころに「一番安いヤツ」を投入してきた、ということなのではないかと思います。 キヤノン最安の複合機、使い勝手は? プリンターですので、印刷はできます。印刷しかできないプリンターを「単機能プリンター」と言いますが、このTS3330は、この価格で、コピーやスキャンもできちゃう「複合機」です。 人によっては、「紙をデータ化する」というスキャナーの機能は必須かもしれません。A4サイズまでスキャンとコピーが可能です。 今どきのプリンターはパソコンがなくてもスマホとwi-fiがあれば印刷ができます。 ちなみにインクは当社で販売しているリサイクルインクを使用してます。 ちょっと「うーん」となったのは、インクの交換方法です。 これも先代のTS3130Sから変わらないのですが、インクを交換するための「口」が、変なところにあるのです。 この、本体の下からのぞき込まなければ分からない奥の方に、扉があります。 このフタを開けると、奥にインクカートリッジが裸でハマっているわけです。 外す時も取り付けるときも「えい」っと力任せでございまして。 プリンターの本体が軽いので、本体をしっかり押さえていないと、プリンター本体も動いてしまいますので、インク交換の際はお気を付けください! 「プリントヘッド一体型インク」のメリット、デメリット TS3330は、「プリントヘッド一体型インク」を採用しています。 インクジェットプリンターは、「プリントヘッド」と呼ばれる部分から、紙にインクを吹き付けることで印刷を行います。「プリントヘッド」というのは、ごく小さなスプレーが無数に並んでいるパーツ、と思っていただければよいかと思います。 上の写真は、TS3330にも使用できるBC-345XL/BC-346リサイクルインクの「下側」プリントヘッド部分です。 この「プリントヘッド」の穴が詰まると、印刷がかすれたり、筋が入ったりしてしまいます。 メーカーによってプリントヘッドの技術は若干違うのですが、「詰まるとインクが出なくなる」という点はインクジェットプリンター共通のお悩みです。 「プリントヘッド一体型」のメリットは、インクを交換するたびに「プリントヘッド」も新品になるため、プリントヘッドに異常があってもインクを交換すれば問題が解決するという点です。 普通の「独立型インク」と呼ばれるプリンターは、「プリントヘッド」はプリンターに内蔵されていて、補充するインクだけを交換するため、「プリントヘッド」が詰まってしまい、クリーニングや洗浄カートリッジでも回復しない場合は、メーカー修理か、買い替えということになってしまいます。 そして「プリントヘッド一体型」のデメリットは、やはり1枚当たりの印刷コストが高くなる。という点です。場合によってはインクを2回買うと、本体の価格を軽々と超える、ということも珍しくありません。 また、ひとつのインクカートリッジに入っているインクの量は、「独立型インク」に比べるとごくわずかです。 従って、 「少しでもコストを抑えた印刷」のご提供を目指している「インクのチップス」といたしましては、「印刷頻度が少ない。少し印刷出来ればいいから、とにかくプリンターを安く買いたい。」という方にはお勧めできますが、たくさん印刷される方には、正直なところ「プリントヘッド一体型インク」を採用したモデルはランニングコストの面で、あまりおすすめはできません。 インク代を安くするには? 「安いプリンターを買ったら、インクがバカみたいに高かった!ダマされた!」というツイートやブログ、よく目にいたします。 われわれ業界人から見ると「いや~、それはですね、プリントヘッドが高いんですよ。サーマル方式のノズルが数千個内蔵されてましてですね・・・」という話で、決してキヤノンが消費者をカモにしているわけではないと思うのですが、ランニングコストが高いのは事実です。 というわけで、インクのチップスでは、「リサイクルインク」と「詰め替えインク」という二つの方法で、コストを抑えるご提案をさせていただいております。 リサイクルインクはこちら リサイクルインクは、主にヨーロッパで使用された純正インクカートリッジを中国の工場で徹底的に選別・クリーニングし、品質のよいインクを充填したものです。 インクの残量表示に必要なICチップも手を加えておりますので、純正インクと同じように、インクがどのくらい残っているか表示されます。 詰め替えインクはこちら 詰め替えインクは、少々手間がかかりますが、1枚当たりのコストはかなり抑えられます。 穴をあけるドリル、インクを充填するための「針」などが一式揃ったキットになっていますので、お客様ご自身でインクを詰め替えることができます。 リサイクルインク、詰め替えインクとも、リピーターの方が多いので、それぞれ使い勝手の良さそうな方をお選びいただければと思います。 TS3330対応のリサイクル・詰め替えインクはこちら ⇒ BC-345/346シリーズ これから買うなら、TS3330とEW-052Aを比較検討! さて、本体価格は安いけれど、ランニングコストが高いTS3330。たくさん印刷される方には、正直なところランニングコストの面であまりおすすめはできない。と書いて終わり。というのは心苦しいので・・これからプリンターを買うという方向けに他のプリンターとの比較をしてみたいと思います! 「もう買っちゃった」という方は、ここから先は読まないでください(笑)。 本体価格が1,000円くらい高くてよければ、ランニングコストが安い「独立型インク」のプリンターが手に入るのです。 スペックを比べてみると、「ちょっと高い」「ちょっと印刷が遅い」というデメリットはあるものの、本体サイズも小さいですし、コピーやスキャナーとしても使えます。 一番大きい違いは、インクカートリッジが「独立4色」という点です。 独立型のインクは、「一体型」に比べればはるかに多い量のインクが入っています。 また、「使い切った色」だけを交換すればよいので、「一体型」の「カラー3色」のように「1色だけなくなったけど、丸ごと交換」ということもありません。 そして! EW-052A用のインクカートリッジ、マグカップ(MUG)は、当店で互換インクを販売しております! 先ほどの「一体型」のリサイクルインク、「ブラックとカラーのセット」の価格と、マグカップ互換インクの「4色セット」のお値段を比較してみてください。 比べ物にならないくらい、マグカップ互換インクの方が安いです。。 プリントヘッドが消耗したらプリンターごと買い替えということになりますが、プリンターは消耗品、と割り切っていただければ、トータルの印刷コストは間違いなくEW-052Aを使っていただいた方が安くなると思います。 EW-052A対応インクはこちら 使用用途によって、おすすめするプリンターは変わってきます。皆さまにはどちらのプリンターがマッチしているのか?プリンター選びの参考になれば幸いです。 インクのチップスでは、プリンターに関してどこよりも分かりやすい情報と、リーズナブルなプリンター消耗品で少しでもお役に立てればと思っております。 今後もインクのチップスをよろしくお願いいたします。 インクのチップスは、互換インクカートリッジ・互換トナーカートリッジの専門店です。純正品に比べ最大90%OFFでご提供しております。平日15時までのご注文で当日配送。印刷コストの削減に是非ご活用ください。 インク・トナーを探す 暑中見舞い誰に出す?それとも出さない?相手別の書き方・例文も紹介 リコーハンディプリンターの実力をマニア目線で検証する