インクペディア 知っていると得をする!インクの構造と豆知識 こんにちは!インクペディア編集部です。 突然ですが、みなさんがお持ちのインクジェットプリンター、どのようなタイプのインクが使われていて、どういった構造になっているか知っていますか? 今回は、キャノンやHPの家庭向けインクジェットプリンターでよく使われている「ヘッド一体型」タイプのインクカートリッジについて詳しくご紹介したいと思います。 詳しく知らなくても印刷できればいい。と思う方も多いかと思いますが、いえいえ違います! インクの構造を詳しく知っておくことでトラブルを防げたり、コストダウンの幅も広がるかも!? ぜひ最後まで読んでみてくださいね。 目次1 そもそも「ヘッド一体型」って?2 「ヘッド一体型」インクの構造と豆知識3 「ヘッド一体型」インクって高い!コスト削減するには?4 「ヘッド一体型」インクを詰め替える際の注意点 そもそも「ヘッド一体型」って? インクジェットプリンターは、「プリントヘッド」と呼ばれる部分から、紙にインクを吹き付けることで印刷を行います。「プリントヘッド」というのは、ごく小さなスプレーが無数に並んでいるパーツ、と思っていただければよいかと思います。この「プリントヘッド」の穴が詰まると、印刷がかすれたり、筋が入ったりしてしまいます。 プリントヘッドは、インクカートリッジと一体になっているタイプと、ヘッドとインクカートリッジが離れており、プリンター本体側にヘッドがあるタイプの2種類あります。 インクカートリッジと一体になっているタイプは、「ブラック」と「カラー3色」という2つのインクを使用します。このタイプのインクカートリッジは、インクの吹き出し口(プリントヘッド)までが一体化されています。下の写真が、インクの「下側」プリントヘッド部分です。 このタイプのインクが「ヘッド一体型」と呼ばれています。 「ヘッド一体型」インクの構造と豆知識 ヘッド一体型のインクの「上側」には、品番などが書かれたシールが貼ってあるのですが、実は完全には密閉されないようにシールが貼られているんです。 この上側には丸い「空気穴」があり、そこから空気がカートリッジの中に入ってプリントヘッドから出ていくという循環をさせることで、インクが正常に流れて印刷が可能になります。 インクカートリッジの中にはスポンジも入っていて、スポンジがインクを吸収しながら調整して印刷をしてくれています。 この空気が循環されるサイクルがとても重要でこの上部の「空気穴」を完全に塞いでしまうと、密封状態の筐体内部と外部の圧力バランスが崩れ、インクが吹き出してしまったり印刷ができなくなってしまうことがあるので、ふさがないように注意してくださいね。 キヤノン BC-360XL 「ヘッド一体型」インク360度画像はこちら 「ヘッド一体型」インクって高い!コスト削減するには? インクが切れてしまい、買い替えるときに、「純正」「再生」「リサイクル」など様々な種類のインクが販売されており価格も異なり、どれを買ったらよいか迷いますよね。 ヘッド一体型インクは、インクを交換するたびに「プリントヘッド」も新品になるため、プリントヘッドに異常があってもインクを交換すれば問題が解決するというメリットがありますが、デメリットはなんといっても純正インクの価格が高い!ということ。場合によってはインクを2回買うと、プリンター本体の価格を軽々と超えるということも珍しくありません。 また、ひとつのインクカートリッジに入っているインクの量は「独立型インク」に比べるとごくわずかなため、1枚当たりの印刷コストは更にあがってしまいます。 そこでインクのチップスでは、リサイクルインクだけでなく、ヘッド一体型の構造を利用して「つめ替えインク」というものを開発し販売しています。使用済みの純正インクに付属のドリルで穴をあけ、インクを詰め替えていただくタイプの商品です。 詰め替えるというひと手間がかかりますが、1枚当たりのランニングコストはかなり抑えられます。 BC-360(ブラックの場合) 詰め替えインクはこちら 詰め替えって「めんどくさい。手が汚れそう。インクが漏れそう。時間もかかりそう。」と手間とトラブルを考えてしまうと思うのですが、そんなお悩みも含めて製品開発に励んできた結果…! “穴をあけて専用ケースをセットをしたら、詰め替えカートリッジを差し込むだけ”の「ワンタッチ詰め替えインク」が誕生しました。 手が汚れにくく、簡単に詰め替え出来ますので、ぜひ一度騙されたと思って試してみてくださいね。 「ヘッド一体型」インクを詰め替える際の注意点 「ランニングコスト下げたいし、詰め替えインク使ってみようかな~」と思われた方に、これだけは注意していただきたいことを最後にもう1度お伝えさせてください。 空気穴を完全にふさがないで!!これだけです(笑) たとえば、上記画像の品番でつめ替えを行うと、②で空気穴をドリルで広げてインクを入れていくのですが、穴が大きくなるので「インクが漏れそうだから塞いでおこう!」と穴を塞ぎたくなってしまう気持ち、とてもわかります。結構大きく穴が広がるんですよね。 ですが、豆知識でお伝えしたようにこの空気穴からの循環が止まってしまうと印刷ができなくなってしまう可能性があるので、要注意ポイントです。 正しい手順で行えば、インクはスポンジに吸収されて穴から漏れることはないので、安心して使ってくださいね。 インクの構造を知ることでコストダウンができるって、あながち間違いではなかったでしょう? ぜひインク選びの参考になれば幸いです。 インクのチップスでは、プリンターに関してどこよりも分かりやすい情報と、リーズナブルなプリンター消耗品で少しでもお役に立てればと思っております。 今後もインクのチップスをよろしくお願いいたします。 インクのチップスは、互換インクカートリッジ・互換トナーカートリッジの専門店です。純正品に比べ最大90%OFFでご提供しております。平日15時までのご注文で当日配送。印刷コストの削減に是非ご活用ください。 インク・トナーを探す 【トナー 節約方法】セーブモードを使ってレーザープリンターの印刷コストを削減! 【2021年6月発売】エプソンの新プリンタ「PX-S6010」の特徴や対応インクを解説!