インクペディア エプソン、インクジェットA3機EP-982A3、徹底解剖! 8月1日! 先日の記事でもお伝えした通り、エプソンから新型プリンターが発売されました。 もちろん、A4機がラインナップの中心ですが、A3サイズが1機種発売されました。 EP-982A3、という型番です。 このモデル、実は2016年以来、3年ぶりのリニューアルなのです!さあ、何が進化したのか、そして、エプソンの家庭用A3機を選ぶならどこがポイントになるか、じっくり拝見いたしましょう! 目次1 新型EP-982A3と、旧モデルEP-979A3モデルのスペック比較2 エプソンのインクジェットA3機、他の機種は?3 EP-982A3を使ってみましょう 新型EP-982A3と、旧モデルEP-979A3モデルのスペック比較 さて、3年ぶりにリニューアルしたEP-982A3ですが、このご時世、3年もあれば機械はものすごく進化しますよね。2016年と言えば、例えばiPhone7が発売されたり、ピコ太郎のPPAPが流行った年です。アメリカの大統領はまだオバマさんでした。世界の景色はこの3年でずいぶん変わりましたが、さて、エプソンのA3機は? 変わってないんかーい! ・・・すいません、つい大声が出てしまいました。 印刷速度、液晶のサイズ、本体サイズなど、基本性能と言える範囲は新旧モデルに差はありません。しかも、驚いたことに、使用するインクも「IC80」で変更なし。 ちなみに、IC80は2014年に発売されたインクカートリッジです。 5年も前のインクカートリッジを、なぜ今年発売の機種に採用したのか? たぶん、こんな事情があるのだと思います。 ・新型EP-982A3は、旧型EP-979A3から大きな進化をしない前提で開発された。 ・そのため、インクカートリッジのサイズの変更もできなかった。 ・IC80と同型のインクとしては、「イチョウ(ITH)」があるが、「ITH」には「増量サイズ」がない。 ・「ヨット(YHT)」もIC80と同型だが、こちらは「V-edition」用なので、色の構成が異なり、さらに「増量サイズ」がない。 ・EP-982A3用にインクを新規に開発するほど、A3機は売れない。 つまり、「IC80」は、発売は古いものの、この形で「増量サイズ(Lサイズ)」の設定があるという意味では最新のインクカートリッジなのです。 A3サイズ、特に写真を印刷すると、インクの減り方はびっくりするほど早いです。そのため、さすがに「増量サイズ」が発売されていないITHを採用するわけにいかず、IC80を継続させたのではないか、と思われます。 さて、インクカートリッジ以外に目を向けてみましょう。 プレスリリースでも触れられていない部分で、実はちょっとした進化がありました。 コレです。 「ああ、コレね」と分かったあなたは業界人では? あまり目立たないパーツですが、「メンテナンスボックス」と申します。お見知りおきを。 インクジェットプリンターは、「廃インク」というものがどうしても排出されます。「ヘッドクリーニング」の際、あるいは電源を入れた時に、プリントヘッドから強制的にインクを出して、お掃除をするわけですね。その時に出てきたインクを貯めておくのが「廃インクパッド」というもので、一般的に、この「廃インクパッド」が限界を迎えるとメーカー修理になってしまいます。この「廃インクパッド」を交換できるようにしたのが、「メンテナンスボックス」です。 最近のエプソンのプリンターのうち、それなりのお値段の機種には標準装備になっていますが、コレがEP-982A3には採用されているのですね。しかも、プリンターを買ってみてびっくり。本体にセットされているものに加えて、「交換用」のメンテナンスボックスが1つ付属していました。心ゆくまでヘッドクリーニングをしたい、という方にはうれしいサービスですね。 エプソンのインクジェットA3機、他の機種は? せっかくなので、他のエプソンインクジェットA3機も見てみましょう。 この原稿を書いている2019年8月の時点で、「業務用」ではなく、A3サイズが印刷できるエプソンのインクジェットプリンターは3機種あります。 ・今回発売された「EP-982A3」 ・1ランク上のV-selectionで、「EP-10VA」 ・同じくV-selectionで、A3ノビまで印刷できる「EP-50V」 では、簡単にスペックを比較してみましょう。 型番 EP-982A3 EP-10VA EP-50V 発売時期 2019年8月 2015年10月 2017年11月 インク IC80シリーズ(染料6色) ヨット(染料6色) ソリ(染料6色) 最大印刷サイズ L判:約13秒 L判:約33秒 L判:約34秒 印刷速度 4.3型液晶 タッチパネル 4.3型液晶 タッチパネル 2.4型カラー液晶 操作 4.3型液晶 タッチパネル 4.3型液晶 タッチパネル 2.4型カラー液晶 本体サイズ 収納時:479×356×148(mm) 収納時:479×395×168(mm) 収納時:476×639×159(mm) 実勢価格 32,000~33,000円 43,000~45,000円 42,500~48,000円 メンテナンスボックス 交換可能 交換不可 交換可能 USB 使用可能 使用可能 使用不可 給紙 100枚 100枚 200枚 さて、それぞれ個性が見えてきましたね。 今回発売された「EP-982A3」を基準にして比べてみますと、EP-10VAとEP-50Vはいずれも本体価格が1万円ほど高いです。また、印刷速度はかなり遅く、L判1枚印刷するのに30秒以上かかります。EP-10VAは先ほどご紹介した「メンテナンスボックス」は対応していません。EP-50Vは「メンテナンスボックス」の交換ができる上に、給紙枚数も多いですが、液晶画面が小さく、USBメモリから直接の印刷ができません。 使用するインクカートリッジは、いずれも染料6色。シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色は共通ですが、あと2色の構成が若干異なります。 EP-10VAとEP-50Vは、「カラリオ」のシリーズではありますが、写真を高画質で印刷したい人のための上位機種なので、「印刷が遅くてもいいからきれいな写真を」という方は検討の余地があるかと思います。 ちなみに、いずれのインクも、当店では互換インクのご用意がございます。 「最高画質」ではなくてもいい印刷物でしたら、ぜひ、コストパフォーマンス抜群の互換インクをご使用ください! IC80L互換インクはこちら ⇒ IC80(とうもろこし)互換シリーズエプソン互換・再生インクカートリッジ ヨット互換インクはこちら ⇒ YTH(ヨット)互換シリーズ エプソン互換・再生インクカートリッジ ソリ互換インクはこちら ⇒ SOR(ソリ)互換シリーズ エプソン互換・再生インクカートリッジ EP-982A3を使ってみましょう では、実際にEP-982A3で何か印刷してみましょう。 こちら、付属していたIC80のスターターインクです。「セットアップ用」とラベルに書いてありますね。プリンターの電源を入れて、まずはこのインクをセットします。 液晶画面には「約7分お待ちください」という文字が。 このセットアップ作業の間、フタを開けっぱなしにしておいても全く問題なくプリンターのセットアップが行われます。 フタを開けて眺めていても別におもしろくはないですけどね。プリントヘッドの下のスポンジに色が付いて、「あー、やってるな」というのが分かりますが(笑) セットアップが終わったところで、テスト印刷を一枚出しまして・・・ さて、当店の互換インクをセットしてみましょう! こちら、当店自慢の互換インク、IC80L、6色セットでございます。 背ラベルのデザインがパリっとしていて、純正インクよりも写真映えしてしまっていることをお詫び申し上げます。 さて、互換インクをセットしたところ、液晶画面はこうなりました。 バッチリ認識されていますね! そして!印刷したのがこちらの写真。 モデルはゴンちゃん(♂)です! めっちゃかわいい! さて、この2枚の写真、どちらが純正インクで、どちらが互換インクでしょうか? 正解は、左が純正インク、右がインクのチップスの互換インク。 普通紙に印刷したので両方とも紙が少し丸まってしまいましたが、互換インクでも、ちゃんと印刷できました。 色合いが若干違いますが、そこはご容赦ください。 ちなみに、左の純正インクはエプソンの直営サイトで6色セットが7,916円、インクのチップスの互換インクは同じく6色セットで1,400円です。両方とも増量サイズ・税込み価格です。 もちろん、旧モデルEP-979A3にも、当店の互換インクは相性バッチリです。純正インクによる印刷コストが気になる方は、ぜひ! IC80L互換インクはこちら ⇒ IC80(とうもろこし)互換シリーズエプソン互換・再生インクカートリッジ インクのチップスは、互換インクカートリッジ・互換トナーカートリッジの専門店です。純正品に比べ最大90%OFFでご提供しております。平日15時までのご注文で当日配送。印刷コストの削減に是非ご活用ください。 インク・トナーを探す 「純正品ではありません。」え!大丈夫?互換インク使用時に表示される警告について 【エプソン最新プリンター】EP-882A購入レポート!昨年モデルEP-881Aとの違いはどこに?