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インクジェットの名門エプソンが魅せる、家庭用プリンタの系譜
こんにちは!
夏、といえば、レジャーの季節ですが、プリンタメーカー各社による年末向け新機種の発表の時期でもあります。
だいたい、8月にプレスリリースが発表され、9月頃に発売される、というのが例年のスケジュールです。今年も来月にはプレスリリースが出るのではないでしょうか。
今回は1968年に世界初の電子機器用小型プリンタ「EP-101」を発表して以来、精緻なものづくりで世界に名をとどろかせるエプソンの2013年~2015年シーズンに発売された家庭用インクジェットプリンタを振り返ってみたいと思います。
2013年9月というと、2020年の東京オリンピック開催が決まった頃ですね。「お・も・て・な・し」というフレーズが有名になりました。
ちなみに、エプソンは「前回の」東京オリンピックの公式時計をセイコーグループの一社として担当しています。当時は「諏訪精工舎」という会社名でした。
「次の」東京オリンピック開催が決まった頃、エプソンから発売になった「EP-806A」は、前年に発売された「EP-805A」をほぼ踏襲して、本体の色も3色、消耗品のインクもIC70/IC70Lを使用したモデルでした。
重さが6.8kgになっていますが、旧モデルが7.3kgだったので軽量化されたようです。印刷速度は旧モデルが1分3秒でしたので、2秒縮めています。
翌年、2014年9月の「EP-807A」も性能的にはほぼ前年モデルと一緒でした。
ただ、インクが「IC80/IC80L」に変わっています。
「IC70」と「IC80」は、実はサイズが同じで、「もしかしたらIC80を旧モデルに入れても使えるんじゃないか?」と嬉々として入れてみたのを覚えています。結果はNGでした(笑)
昨年の9月に発売されたのが「EP-808A」。消費電力が少し減っています。
世間では東京オリンピックのエンブレム問題で「や・り・な・お・し」とか言われている一方、ラグビーの日本代表が南アフリカに勝利して盛り上がっていた頃ですね。
こうして3年分並べて見てみると、エプソンの家庭用インクジェットプリンタはあまり新機能を投入していないように見えます。
もっとも、このスペックで写真も充分にきれいに印刷できますし、スキャンやコピーもできますので、何か新しい機能を追加してお値段や本体サイズが一回り大きくなってしまうのも困りものです。
このモデルの四角くてコンパクトな感じは、家庭のリビングによくフィットするスマートなデザインですよね。きっと、ファンも多いのだと思います。
そして今年!リオのオリンピックが終わり、パラリンピックが始まる頃、2016年モデルの「EP-809A」シリーズ、
EP-809AW
EP-809AB
EP-809AR
が発売されるはずです。
デザインや機能が一新されるかどうかは分かりませんが、恐らく、インクは「IC80」が2年続いたのでそろそろ新インクになるのではないでしょうか。
どんな進化が見られるか、楽しみに待ちましょう!