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大学入学時に購入すべきプリンターとは?エプソンがまさかのプレスリリース。
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大学4年間の印刷枚数は平均7,630枚!入学前の予想の2.5倍に。
2019年2月7日のエプソン販売のプレスリリースによりますと、大学4年間での平均プリント枚数は7,630枚、だそうです。
プレスリリース記事はこちら。
調査対象は、セイコーエプソングループに入社した2017年度・2018年度の新入社員さんだそうです。
・・・ということは、「印刷」とか「プリンター」にもともと関心がある人が集まっている可能性がありますし、そもそもn=142ですから、若干上振れしている可能性はありますね。
つまり、「多めに見ても7,630枚」と理解しておけば良いのではないでしょうか。
文系・理系の差はそれほど大きくなく、文系7,463枚、理系7,920枚だそうです。
おもしろいのは、大学入学前の高校生と、その親に「大学4年間で何枚くらい印刷すると思いますか?」という調査もしているという点です。
高校生は平均で「2,826枚」、保護者は「3,177枚」という予想をしたとのこと。
予想値をだいたい3,000枚とすると、1年間で750枚。1日あたり2枚程度、ということですね。
実際には、1日あたり5枚以上印刷していることになりますから、その差は2.5倍ということになります。
「課題はデータで提出」「調べ物はウィキペディア」なんていう話もよく聞きますけど、案外、紙媒体は根強く残っているようです。
プリントに関しての困りごとは1位は「学内設置の共有プリンターが混雑して待たされる」
学生生活の中で、プリントに関する困りごととして最も多く挙げられたのは「学内設置の共有プリンターが混雑して待たされる」、二番目は「カラーで印刷したいのに、我慢してモノクロで印刷したことがある」だそうです。
課題の提出や試験というのはだいたい時期が一緒ですから、混みあう時期は同じなんですよね。会社でも、定例会議前にプリンターが混みあうということがありますので、同じ現象かと思います。
「カラーを我慢してモノクロ」も、お気持ちは分かります。
カラー印刷ってコストかかりますからね。特に図書館やコンビニに設置されているコピー機だと、本当にたいへん。
特に参考文献などは、1枚だけコピーするということは少ないと思います。何ページもコピーしたい、という場合、ためらわずにカラーを選択できる学生さんは少ないのではないでしょうか。
電子データよりも、紙の方が記憶に残る!
パソコンが小型化したり、タブレットという便利なものが出現して以降、いろいろな人がいろいろな実験で調査していますが、一般に、パソコンやタブレットの「画面」で見たデータよりも、「紙媒体」で読んだ方が記憶に残ると言われています。
つまり、とりあえずの資料としては、タブレットで該当のページを撮影してしまえばプリンターは不要ですが、論文など、内容をしっかりと読み込む必要があるものであれば、やはり紙で印刷して、大事なところにラインを引いたり、気が付いたことを書き込んだりしたいものです。
最近はスマホの画面も大きくなっていますので、あるいは「写メでなんとかなるのでは」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、有意義な4年間を過ごすためには、「いつでも印刷できる」という投資はやはり必要なのではないでしょうか。
自分専用プリンターは必要、でもハイスペックプリンターは必要ない!
エプソンさんがこの調査を行い、その結果を公表したのは「思ったよりも印刷するから、たくさん印刷できるハイスペックプリンターをご用意くださいね」という意図があるかと思います。
ですが、調査結果を見る限り、普段からいろいろなメーカーのいろいろなプリンターのスペックに触れている「インクのチップス」といたしましては、このような結論に達します。
②ただし、印刷枚数や印刷する内容から言っても、ハイスペックなプリンターは必要ない。
③長期保存、あるいは最高画質の必要もないので、インクは互換インクがおすすめ。
①につきましては、試験勉強に当てるべき時間を「並んでいる」時間に費やすのはもったいないですし、落ち着いてコピーや印刷をするためにも、自宅にプリンターがあった方がいいと思います。
②ですが、一般的に、家電量販でも販売されている家庭用インクジェットプリンターの寿命は「1万枚」と言われていますので、大学4年間の印刷枚数「7,630枚」はこの範囲に収まります。つまり、ビジネスインクジェットのような「5万枚」といったハイスペックプリンターは不要、ということになります。
また、印刷するものは、例えば参考文献のコピーであったり、ネットで検索した論文だったり、ということが多いかと思います。つまり、「写真印刷」を念頭に置いて開発された「6色モデル」は必要ないのではないでしょうか。
一方で、インクの量はそこそこ使うことになりますので、キヤノンやHPが得意とする「ヘッド一体型プリンター」はコストパフォーマンスが非常に悪くなります。「独立型インク」と呼ばれるタイプの方が良いと思われます。
③純正インクは、色褪せしにくく、画質も良い、と言われています。(実は必ずしもそうと言い切れるわけではないのですが。)
ということは、大事な家族写真を印刷したり、写真を「作品」として出力したりする場合は純正インクがおすすめですが、参考文献のコピーでしたら、少なくとも「次の試験」まで、あるいは卒論を仕上げるまでに目立った色褪せがなければ良いわけです。
つまり、「互換インク」で充分です。
インクのチップスの互換インクは、純正品に比べて圧倒的にコストパフォーマンスが良いので、実は学生の方や研究者の方にも多くご購入いただいています。
国立大学様の購買部に口座を作っていただいているケースもあるくらいです。
安すぎる互換インクはプリンターに悪い影響があるものもございますのが、当社のインクでしたらそういった心配もありません。純正品との併用も可能です。ぜひご検討ください。
大学生活におすすめのプリンターとは?
エプソンさんが昨今ゴリ押ししている「エコタンクモデル」、こちらは純正インクを使う限りでは、ランニングコストは安いです。
ネット上のいわゆる「宣伝記事」には、「大学の入学と同時に、エコタンクモデルのプリンターを」とおすすめするものもありますし、大学生協でもエコタンクモデルを販売しているケースもあるようです。
が、いかんせん、プリンターの本体価格がお高いです。
プリンターにステータスを求める方はともかくとして、「4年間」「7,630枚」を念頭に置くのでしたら、エコタンクモデルはオーバースペックです。
例えば、2018年10月発売のエコタンクモデル、「EW-M630T」の場合、実売価格は約4万円です。
耐久枚数は5万枚。
大学4年間で印刷する枚数の6.5倍の耐久性能があります。
「じゃあ、6人でこれ1台あればいいんじゃない?」という方、ちょっと待ってください。
たぶん、その6人は、試験や卒論のタイミングはみなさん一緒です。「プリンター待ち」が発生してしまいますので、本末転倒ですよね。
一方、ブラザーの「ファーストタンク」モデルは、最新モデルの「プリビオ DCP-J988N」で、本体価格が29,000円ほど。少し安いです。
こちらはインクカートリッジですが、とにかく大きなカートリッジで、A4モノクロ文書でしたら約6,000枚印刷できるそうです。
実はこちらのモデル、インクカートリッジの「 LC3135 」は当店でも発売しておりますので、もしインクが足りなくなっても、高い純正品を買わなくても大丈夫です。
エプソンのエコタンクモデルより、こちらの方が無駄がないと思います。
さらに、賢くトータルのコストを抑えたいのでしたら、ブラザーの「 DPC-J577N 」がおすすめです。プリント、コピー、スキャンができて、本体価格8,600円。本体サイズが小さいのも利点です。
インクカートリッジは「 LC3111 」で、インクのチップスでも互換インクの販売がございます。
「エコタンク」や「ファーストタンク」のような「超大容量」ではありませんが、それでもブラザーのホームページによると、1回のインク交換でA4カラー印刷が500枚だそうです。
この「500枚」を鵜呑みにして計算しますと(印刷内容によって枚数は変わりますので)、7,630枚を印刷するためには、インクカートリッジが15セットほど必要、ということになります。
インクのチップスで販売している「 LC3111互換インク 」は、4色セットで1,750円ですから、15セットで26,250円。「4色×2セット」でお買い上げいただいたり、ポイントをご利用いただくと、もっとお買い得になります。
先ほどご紹介した「ファーストタンク」でも、一度はインクの交換が必要になりますので、本体価格+インク交換(インクのチップスの互換インク)で計算した場合、「 DPC-J577N 」が最もお得なのではないかと思われます。
これから大学生活の準備を始める方とそのご家族に、多少なりとも参考にしていただければと思います。
今後も、インクのチップスをよろしくお願いいたします。
(H)