インクペディア 「文字が薄い」「罫線がズレる」。それって「ヘッド位置調整」でなおるかも! 目次1 ・意外と知られていない「ヘッドの位置調整」2 ・所用時間10~15分。ヘッドの位置調整をやってみましょう。 ・意外と知られていない「ヘッドの位置調整」 昭和世代のオジサンが得意な「叩けばなおるんじゃねぇか?」ってやつ、プリンターはダメです。叩かないでください。ヘッドがズレます。 インクジェットプリンターの定期的なメンテナンスとして、よくおススメされるのは「ヘッドクリーニング」です。が、今回ご紹介したいのは、あまり知られていない「ヘッドの位置調整」。 ご存知の通り、インクジェットプリンターというものは、インクの吹き出し口が右に左に忙しく動いて、紙にインクを吹き付けて印刷をする機械です。 何かの拍子に、この「インクの吹き出し口」がコンマ何ミリかズレてしまうことがあります。 これを補正するのが「ヘッドの位置調整」という作業になります。 ちょっとこちらの印刷例を見てください。 キヤノンのインクジェットプリンター、MG6530(累計印刷枚数2万8千枚超!)でA4のコピー用紙に直線を印刷したものです。 一部、直線がズレて印刷されているのがお分かりいただきますでしょうか。 コレ、ヘッドがズレている状態です。 実は、この状態を作り出すために、頑張ってくれているプリンターには申し訳ないですが、プリンターのフタを開けて、プリンターのヘッドをぐいぐい押しました(笑) 皆様は決して真似をしないでください。 今回は人為的にヘッドをズラしましたが、特に外から力を加えなくても、日常的な印刷やインク交換を繰り返しているうちに、プリントヘッドは少しずつズレるようです。 特に、お引越しなど、プリンターを持ち上げて移動したような場合は、ズレやすくなります。 ・所用時間10~15分。ヘッドの位置調整をやってみましょう。 では、このズレをなおしましょう。 この「ヘッドの位置調整」は、プリンタのメンテナンス機能として備わっているものなので、詳細はお手持ちの取扱説明書をご確認ください。 私のMG6530の場合、メンテナンスの機能から「ヘッド位置調整-手動」を選択すると、このような紙が印刷されてきます。 液晶画面に従って、プラスいくつ、マイナスいくつ、といった調整をしていきます。1ページ分の調整が終わると、次のページが印刷される、という作業を3回ほど繰り返して、調整完了です。 紙が印刷されるのに少々時間がかかりますが、全部で15分ほどでしょうか。 では、調整の前後を比較してみましょう。 直線がズレないのは当たり前なので、小さい文字で。 左が調整前、右が調整後です。 定規の目盛りからもお分かりいただけると思いますが、だいたい文庫本のルビくらいの小さい文字です。 このくらい小さい文字でないと分かりにくいのですが、調整前のズレた状態の文字は、少し輪郭がガタガタしていて、調整後の文字に比べて読みにくいのではないでしょうか。 ヘッドの位置がズレたまま印刷をしていると、直線がズレるだけでなく、こういった普通の文字も何となく輪郭がぼやけてしまい、読みにくい書類になります。「文字印刷が薄くなった」と感じる場合もあるようです。 定期的にヘッドの位置調整をしておくと、書類はパリっと仕上がりますし、文字も読みやすくなります。極端な場合、「字が読みやすくなって頭痛が減った~」と感謝されることもございます。 「ヘッドクリーニング」だけでなく、「ヘッドの位置調整」、こちらも気が付いたときにやってみてください。もしかしたら「読みやすくなった~!」と、モテるかもしれません(笑) (H) 【パワーポイント】複数のスライドを余白無しで1枚に印刷する方法 ブラザーがA4モノクロレーザー「JUSTIO」8機種の刷新を発表!業界がザワつくそのワケは!?