チップスのインクは大丈夫?「インク成分はがん悪化に寄与?」に関する論文発表 - インクのチップス本店
みなさん、こんにちは。インクのチップス編集部です。

随分と物々しいタイトルの記事になってしまいましたが、気になる論文が発表されましたので紹介いたします。

インク成分は内分泌かく乱作用を有し、がん悪化に寄与?

岡山大学病院薬剤部の河崎陽一薬剤主任と同薬剤部の千堂年昭教授(現:就実大学薬学部特任教授)は、インクを作る時や、歯の詰め物(歯科用樹脂)を作る時など昔から幅広く利用されている重合開始剤という化学物質の毒性評価を行いました。
その結果、乳がん細胞を埋め込んだマウスに重合開始剤を曝露すると乳がん組織が徐々に増大することを見出しました。また、一部の乳がん治療薬が増大効果を抑制することが分かりました。
これらの結果より、体内に入った重合開始剤は、乳がん組織に到達しエストロゲン作用を発揮したことが示唆されました。
本研究成果は、現在幅広く使用されている重合開始剤の安全性の再評価において重要な意味を持ちます。今後も汎用されている重合開始剤の未知の作用を評価し、化学物質の安全基準作りに貢献していきます。なお、本成果は8月27日、米国の毒性学雑誌「Current Research in Toxicology」に掲載されました。引用元:岡山大学

参考:インク成分は内分泌かく乱作用を有し、がん悪化に寄与? - 国立大学法人 岡山大学
(外部リンク)

うーん、ちょっと専門用語が並び難しい感じがしますが、ポイントとしては、インクに含まれる成分である重合開始剤が細胞実験でエストロゲン作用を示したことから、小動物を用いて実験した結果、乳がんを悪化させる可能性を見出した 、ということです。

もしかしたら、日々皆様にお届けしているチップスのインクにもがん悪化の作用があるかもしれない?と、不安を抱きながら社内で確認を取りました。チップスのインクががん悪化に寄与するのかどうかが確認とれましたので皆様にお伝えさせていただきます。

チップスで販売しているインクはがん悪化に寄与はしません。

というのも、今回の論文の中でがん悪化の原因としてあげられている重合開始剤 は、家庭用プリンターなどに使われるインクには使用されないからです。

この重合開始剤は、インクジェットインクとして用いられている紫外線(UV)硬化型インクを作る時に化学反応を促進させる目的で利用されています。重合開始剤を用いて作られたUV 硬化型インクは、家庭用プリンターなどでの使用ではなく、商業印刷(紙包装、シールラベル、プラスチックの印字やチラシ、カタログなど)で主に使用されています。

そのため、チップスのインクは今後とも安心してご使用くださいませ。

インクペディア編集部の私としては、正直ほっと一安心しているところではありますが、

論文で触れている商業印刷について考えてみると、チラシやカタログなど普段の生活の中で触れる機会は多分にありますね。

それらに使われるインクを直接扱う機会は特定の職種でない限り触れる機会はないでしょうし、配布された印刷物を経由して体内に入ってしまうことは正直ほぼないかもしれませんが、これら化学物質が含まれていて危険性を知識として知ったうえで、インクや印刷物と付き合っていけるようにしたいですね。

インクのチップスでは、今後ともみなさまに有益な情報をお届けしていきたいと思います。

今後ともインクのチップスをよろしくお願いいたします。



インクのチップス は、互換インクカートリッジ・互換トナーカートリッジの専門店です。純正品に比べ最大90%OFFでご提供しております。17:30までのご注文で当日配送。印刷コストの削減に是非ご活用ください。
インク
記事一覧に戻る