インクペディア AI翻訳 COTOHA Translator のユーザ辞書 機能を使ってみた こんにちは!インクのチップス編集部のModel-Tです。 前回の記事からCOTOHA Translator (コトハ トランスレーター)をお使いのユーザー様から 私どもに「辞書機能(ユーザ辞書)ってどうやって使いますか?」というお問い合わせを頂きました。 こちらも参照:AI翻訳プラットフォームサービス NTT COTOHA Translator (コトハ トランスレーター)を使ってみた 「あれ?インクのチップスはインク・トナーの販売店舗なのに…」 とは言え、記事を読んでくださった方に感謝して、COTOHA Translator(コトハトランスレーター)の ユーザ辞書の機能についてご案内していきたいと思います! ユーザ辞書は赤枠の機能ですね。 お問い合わせを頂いた方によくお話を伺うと「ユーザ辞書をどうやって使う」というよりも「そもそもユーザ辞書をどうやって登録する?」という点を疑問に思っている方が多いようです。 それでは、早速やっていきたいと思います! まずは、どのようなときにこのユーザ辞書を使うかを説明いたします。 ・事例 通常のテキスト翻訳の画面で、例文を入力します。 例文「事故の影響により大日(ダイニチ)で通行止めです。」 ※大日=大阪府守口市にある地名です。 翻訳結果を見てみると…日本語→英語、逆翻訳、どちらもすごいことになっていますね笑 大日(ダイニチ)はBig dayと訳され、大勝負の日・重要な日と。すっごいっすねダイニチwww また、逆翻訳では「大きな日」www COTOHAでは、大日は地名として翻訳されませんでした。 念のため、COTOHA Translator (コトハ トランスレーター)の名誉のためにもお伝えしておきますと、上記の例文は非常に極端な文面です。そもそも日本語でも大日(ダイニチ)と地元の人でないと、大日が地名とは気づかないかもしれませんね。あくまでも辞書機能の必要性をお伝えするためにこの例文にしてみました。 今回のケースでは、大日(ダイニチ)を地名と判断しないために、誤った翻訳になってしまいました。もし、この大日(ダイニチ)というワードを普段よく使う場合、誤った翻訳になってしまうことがわかっていて毎回修正をするのはとても面倒ですよね。 ユーザ辞書の機能は、このようなシーンで活躍します。 ちなみに補足になりますが、無料翻訳と違ってAI翻訳サービスが優れているのは、前後の文脈から「地名」と判断することができる点です。 原文を「大日」ではなく「大日付近」とすると「around Dainichi」と理解できる文面になりました。 前後の文言を判断し、COTOHA Translator (コトハ トランスレーター)は自動的に判断してくれます。 目次1 ここから!実際のCOTOHA Translator (コトハ トランスレーター)ユーザ辞書登録手順2 ユーザ辞書の一括登録方法3 さいごに ここから!実際のCOTOHA Translator (コトハ トランスレーター)ユーザ辞書登録手順 さて、どのようなシーンでユーザ辞書が活躍するかが分かったところで、実際のユーザ辞書の登録方法をお伝えしてゆきます。 手順1 左側メニューの「ユーザ辞書」(赤枠部分)をクリック 手順2 「+空のユーザ辞書の作成」(赤枠部分)をクリック 手順3 「空のユーザ辞書の作成」の画面が開いたら、辞書名を設定します。 (ここではあくまでも辞書名なので辞書の内容ではありません) ユーザ辞書名 → 地名 (今回は“地名”という名称で辞書名を登録) 原文言語 → 日本語 (今回は日本語→英語のため原文は日本語) 訳文言語 → 英語 (上記同様、英語に設定) すべて完了したら緑枠の「+作成」(緑枠)をポチ! ※双方向で翻訳が必要な場合は、英語→日本語のパターンの辞書も合わせて作ってくださいね。 今回は日本語→英語のパターンのみとします。 手順4 空の辞書「地名」が登録されました。これから辞書の中身を作成してゆきます。赤枠をスクロールして緑枠の「地名」を選んでチェックボックスに✓を入れます。 ページ下部の「エントリを追加」(赤線部分)に2つのテキストエリアが表示されますので、左のテキストエリアに翻訳元の日本語「大日」、右のテキストエリアに「Dainichi」を入力。 2つのテキストエリアに入力したら、右にある「+追加」のボタン(緑枠部分)の追加をクリック! 「全ての変更を反映」(赤枠)をクリックすると、ユーザ辞書の中身が反映されます。 これで辞書登録が済んだので機能が使えると皆さん思われますが、まだ終わりではありません! 申し訳ないですが、もう少し付き合ってくださいね。 次に行う作業は「プロファイル」です。登録したユーザ辞書と、ユーザ辞書を使うIDの連携を行います。これを行わないとユーザ辞書の機能が使えません。 左メニューの中からプロファイル(赤枠)を選んでクリック。 「プロファイル作成」(赤枠)をクリック。 プロファイル名を「地名」 原文言語 日本語 訳文言語 英語 と設定し、「作成」(緑枠)をクリック。 自動的に「ユーザ一覧」の画面に飛びます。まず、「ユーザ」(緑枠)のタブが開いていることを確認し、次に辞書を使いたいID(Eメールアドレス)を選択して、「登録対象へ追加」(赤枠)をクリック。 選ばれたアドレスが右側の「登録対象ユーザ」に移動されることを確認します。 ※1IDのみ使用の方は「ユーザ一覧」部分が空欄になっています。IDの明記がありません。 この部分が空欄の方は何もせずに「ユーザ辞書」へ進んでください。 緑枠の「ユーザ辞書」をクリックしてタブを切り替えます。 次に黄色枠をスクロールして登録したユーザ辞書「地名」をクリック。 赤枠の「登録対象へ追加」をクリック。 青枠の登録対象のユーザ辞書に「地名」が表示されることを確認します。 緑枠の「翻訳モデル」を選択します。 次に黄色枠をスクロールして「mirai」を選択。※こちらの「mirai」が基本ベーシックとなります。 追加オプションをお持ちの方でそちらに辞書機能をつけたい方は「Legal&Financial」を選択してください。 赤枠の登録対象へ追加をクリック。 青枠の登録対象の翻訳モデルに「mirai」が表示されることを確認します。 最後に紫枠の「設定完了」をクリック。 これでプロファイル管理の登録完了です! 念のため確認でプロファイル管理にスクロールすると「地名」が表示されました。 それでは作ったユーザ辞書を実際に使っていきます! テキスト翻訳のページに戻ってください。 上記の赤枠の箇所をクリックします。 デフォルトでは「Default Profile JA – > EN」になっていますが、緑枠の「地名」を選択します。 あらためて例文「事故の影響により大日で通行止めです。」を入力したいと思います。 おおぉぉーーー!大日がbig day じゃなくなっている! 無事に無事に翻訳ができましたね。 辞書機能を駆使してCOTOHA Translator (コトハ トランスレーター)の機能性を高めて使用することができました! ユーザ辞書の一括登録方法 ここからは、ユーザ辞書の一括登録の方法をお伝えいたします。 まず、左メニューから「ユーザ辞書」を選択し、ユーザ辞書管理のページを開きます。 作成したユーザ辞書「地名」にチェックを入れると、「データファイルのエクスポート」(赤枠)が表示されます。 CSVを開くと先ほど管理画面から登録した赤矢印の箇所「大日」のみが先頭で表記されました。 シート3行目の「老者舞」から先は今回、新規で追記しました。 入力が完了したらCSVファイルを保存します。 作成したCSVファイルをCOTOHA Translator にインポートしていきます。 「データファイルのインポート」の中から「Excel CSV(コンマ区切り)(.csv)」を選び、CSVファイルをインポートします。 緑枠をスクロールすると登録された内容を確認することができます。 一挙に辞書の単語を増やすことができます。ユーザ辞書に登録する語句があらかじめ分かっている場合や大量に登録する場合などでは、管理画面上での登録ではなく一括登録の方が効率的かもしれないですね。 ユーザ辞書登録については以上です。 さいごに COTOHA Translator (コトハ トランスレーター)は大量の新聞や文献を使って「良質な学習データ」として定期的にバージョンアップ(学習)して翻訳精度を向上させているみたいですね。 そのため実際に使っていても「読み間違え」「書き間違え」はほとんどないのですが、特に専門分野に関しては ユーザ辞書にどんどん追記してコトハの翻訳レベルを上げて使い倒すのがベストかと思います! インクのチップスでもトナー・インク・それに伴う部材に対して案外専門用語も多く、外国とのやり取りには ユーザ辞書の機能が重宝です。 どうしても専門用語が入っている原文を翻訳する際に、正しく翻訳されずに意味の伝わらない文になってしまっていたことが逆翻訳機能で判明した、ということもあります。 翻訳サービスでは、逆翻訳を確認しながら繰り返し翻訳を行い、翻訳文の精度を高めることがとても大事だと思われます。そのため、トライアル&エラー(試行錯誤)が何度でもできる「使用量無制限」が安心だなと感じます。COTOHA Translatorでは何度でも翻訳できるので、従量課金制サービスのように翻訳文字数に気を使いながらビクビク使う必要がないので安心ですね。 逆翻訳機能についてはこちら こちらも参照:AI翻訳プラットフォームサービス NTT COTOHA Translator (コトハ トランスレーター)を使ってみた 以上 —————————————————————————————————————— インクのチップスはインク・トナーの会社ですw こちらも見てくださいねw https://www.chips-shop.com/ 念のため、またインクのチップスにコトハのご用命を頂くかもしれないので…こちらも記載しておきますw NTT COTOHA Translator (コトハ トランスレーター) ①1ID〜9IDのご用命の場合 【基本プラン】 ・初期費用なし ・言語 / 日本語⇔英語 / 日本語⇔中国語 双方向翻訳 ・翻訳限度文字数なし(無制限) ・1ID / ¥9,800-(外税)【1IDからご利用頂けます。】 ・契約期間(1か月単位) https://www.qrie.jp/cotoha-lp/ (詳しくは取扱店ページへ) ②10ID以上のご用命の場合 【基本プラン】 ・初期費用なし ・言語 / 日本語⇔英語 / 日本語⇔中国語 双方向翻訳 ・翻訳限度文字数なし(無制限) ・1ID / ¥8,000-(外税)【最低10IDからのご案内です。】 ・契約期間(年間単位) https://www.ntt.com/business/services/application/ai/cotoha-translator.html(詳しくは取扱店ページへ) まずは試してみたい!興味がある!ID数は少なくてよい!という方はお値段が少し割高になりますが①の会社に聞いてみるのがいいですね。たくさん使う!数量メリットがよい!という方は②の会社に聞いてみてください。 <2021年秋>ブラザーからA4インクジェットプリンター「PRIVIO(プリビオ)」の新製品12機種がリリース!それぞれの特徴と対応インクは? AI翻訳 COTOHA Translator は翻訳し放題だし、色々便利機能があるよって話