インクペディア レーザープリンターで印刷すると、時々プリント用紙が汚れる原因って? プリンターマニアが語る「パイ」のお話 目次1 パイ投げパーティーをやってみた!結構楽しい!2 レーザープリンターの「パイ」のお話3 各パーツと汚れの原因3.1 1.ドラムユニット3.2 2.定着器(定着ローラー) パイ投げパーティーをやってみた!結構楽しい! インクペディア編集部のmodel-Tです。いきなりですが、この前パイ投げパーティやってきました。 子供の頃にやると絶対に親に怒られますが、大人になって気の合った仲間とやる分にはストレス発散になってなかなか面白い!初めてやってみました! あまりにも非日常の出来事なのでいい大人が真剣に相手の顔めがけてなげるのが爽快です! ただ、ビニールシートを引いて完全防備でできたと思ったのですが、掃除がなかなか大変でした。(-“”-) 後で調べてみると市販の「泡タイプ!?」パイ投げセットなるものがあるじゃないですか!これで十分だったかと・・・。 アホなことに全力に取り組めるというのはとっても幸せなことですね。 充実したひとときを過ごすことができました。 次は暖かくなるとビールかけを狙っています。ただ、これは炭酸水で代用が効きそうですね。 コスパも高いし、あとあとの掃除も考えて屋外で・・・。と考えてます(^^♪ レーザープリンターの「パイ」のお話 それでは、インクのチップスとしてのお役立ち情報のお話をしましょうかね。 前振りの段階で掃除(クリーニング)やコスパの話をしましたが、今回はまっすぐに「パイ」のお話をしようと思います。 パイといってもこの「π」です。小学校5年生で習う。そうです「円周率」3.141592…のアレです。 先日、レーザープリンタをご使用のお客さんからプリントされた用紙に「周期的に汚れがでる」とご質問を頂きました。 周期汚れといっても様々です。周期汚れの代表選手は「斑点」「汚れ」「残像」こういった現象が主に発生します。今回は「残像」とのことでした。 それではなぜレーザープリンタや複合機は周期的に汚れがでるのでしょうか・・・。 ズバリ!レーザープリンタは「ローラー」系のパーツの集合体といっても言い過ぎでないでしょう! 次にざっくりとですが、パーツを紹介しますね。 各パーツと汚れの原因 1.ドラムユニット 感光体ともいいます。版画でいうと「版木」というところです。 簡単に仕組みはプリンタからのレーザー光が当たったところにトナーが乗ります。 このパーツが不良もしくは経年劣化などで消耗してくると様々な現象が発生します。 A3機のドラムユニットはほぼ30π(ミリメートル) A4機のドラムユニットはメーカーにもよりますが、24~26π(ミリメートル) いろいろドラムユニット絡みの現象はありますが、一番多い、「斑点」についての事例です。 このような現象が発生した場合、多くのリサイクルトナー屋さんや第三者メーカーは最低1年間の商品交換保証を行っています。 遠慮なく購入したところに尋ねましょう。トナードラム一体型の商品ならトナー残量が残り5%まで保証してくれるリサイクルトナー屋さんや第三者メーカーもあります。 不良率は約3%とリサイクルトナー屋さんは皆さんだいたい仰います。 あくまでもその工場で扱っている商品の全体的な数字です。普通に考えて延べ印刷枚数が20000枚の商品と2000枚の商品ではそのリスクに変動があるのが事実です。 商品によってはリサイクルトナーなどの第三者メーカーの商品を採用する基準として「日数」も大事ですが「トナー残量」を尋ねてみるのも目安になりますよ。 一方で純正トナーのこういった不良率は約0.5%以下と言われています。純正でも不良品はあります。 私も消耗品を長らく扱っていますが、ほとんど経験したことがありません。 純正の不良交換の対応は基本的には「初期不良」のみです。トナーが90%残っていても対象外です。 また、「先に代替品を送ります」とかはないです。赤伝処理にしてくださいといっても最低でも1か月かかります。 先に商品の「工場検品」があってユーザー対応はそのあとです。これはあくまでもレーザープリンタ用のトナーでメーカーとの「保守契約」がない場合です。 「保守契約」を結んでいればサービスマンがやってきてその間「無料、貸出トナーカートリッジ」なるものをプリンタに入れてくれる場合があります。 その間に「工場検品」を済ませてストレスなく対応してくれる敏腕のサービスマンもいますが、あたればラッキーです。 基本トナーやドラムは消耗品なのでお客さんが「先に買ってくださいね」です。 2.定着器(定着ローラー) ヒートローラーとも言います。印刷用紙にトナーを最終的に熱圧着する装置です。 どのパーツも経年劣化しますが、レーザープリンタとしては、ほぼどこのメーカーもパーツをばら売りしていません。 普通に購入できるのはOKIさんくらいですかね。各メーカーさんともサービスマンが交換するパーツとしています。 今回、お客さんにご指摘を受けたのもこの箇所が原因でした。 長らく当社の販売するトナーをご使用頂いていたのですが、「残像がでてきて指で文字をこするとトナーがとれる」との報告をいただきました。調査するとプリンタの定着器の温度が当初と比べると上がりすぎているのが原因でした。 ただ・・・こちらが予備でもっていた純正をつかうと現象は発生しなくなりました。 さすが純正!高いだけあってトナーの質は第三者メーカーのものに比べて非常に優秀です。 一方でお客さんの延べ印刷枚数のカウンターを確認すると70000枚でメーカー規定が100000枚です。ここでお客さんと相談です。 インクのチップス 「私たちのトナーでは残念ですが、純正トナーに比べて精度が劣ります。今回納品分は返品でご返金させて頂いて純正トナー購入の費用にあてがわれますか」 お客さん「いや、むしろ現行機で“安いトナー”を使えるプリンタないの?純正使っても早ければ、今後10000枚もしないうちに同じ症状でるよね」 確かに!お客さんの仰るとおり!次に起こりうることは「予期」でしかなく、私の口からは事実にあった事だけしか伝えることしかできません。 そのため、お客さんが自身で判断いただくほかございません! 結果、もしも純正を使い続けて100000枚使えた定着器とリサイクルトナーや互換トナーといった第三者メーカー製のトナーなどの消耗品を使い続けて70000枚しか持たなかった定着器ではここまでの費用対効果が断然違う。 とご判断されたようです。私も同様にここで新しいプリンタを購入するのがもっとも安く「うまく使う」方法でしょう。 私、基本的には純正が大好きです。 売っている立場からも手離れがよく、現金回収がうまくいけばこれほど良い商品はないかもしれない。利益はほとんどでませんが・・・。 今の時代はトナーなどの消耗品でもいろんなものが溢れています。 「お客さんの用途」や「うまい使い方」で特に第三者メーカーの商品は「良くも悪くも」変化するものだとつくづく感じております。 この商売はお客さんの協力なしにはなりたたないなとも改めて感じた出来事でした。 ※ほかにもローラー系大きいののなら「転写ベルト」ちいさいものなら「現像ローラー」いろんなローラー系パーツが盛りだくさんあります!けれどこの辺りで・・・。 今回の不良の現象の画像です。 【インタビュー】華やかな街、自由が丘に佇むセレクトショップ。雰囲気溢れるお店のPOPには、チップスのインクが使われていました! 通をうならせる「産地」と「粒の大きさ」へのこだわり