インクペディア キヤノンの新型インクカートリッジ BCI-381/380 LEDランプ廃止! こんにちは!いつも元気なオトナ店長です! ついに出ました、キヤノンの新型インクカートリッジ。型番はBCI-381/380です。 今年発売のキヤノンの主力インクジェットプリンタは、全てこの型番のインクカートリッジになります。 現行モデルのBCI-371/370から一新!・・と言いたいところなのですが、 カートリッジの外観寸法は現行品と全く同じです。 つまりBCI-351/350、BCI-371/370、そして今年の新型型番BCI-381/380は、同じ製品ラインナップの延長線上にあります。 マイナーチェンジといったほうが分かりやすいでしょうね。 外観寸法が同じですから旧モデルを新しいプリンタに差し込んだら、ちゃんとカチッと音がしてシッカリとハマります。 しかしながら認識しません。 これはICチップが違うからです。 ですので旧型カートリッジの在庫がある人は、残念ながら継続使用できません。 対応する新型カートリッジを買い直す必要があります。 ? ではマイナーチェンジといいますが、ICチップが違っているだけなのでしょうか。 実はもうひとつ重大な変更点があります。 それはLEDランプが廃止になっているのです。 旧モデルの2つの写真はこちらです。(画像01) そして新モデルのBCI-381/380の写真はこちらです。 LEDランプの投射口が塞がれています。ランプがなくなってしまいました。(写真02) もともとプリンタのLEDランプは、カートリッジの差し間違えを防ぐために出来たもので、 正しい色のカートリッジを、正しいホルダーにセットすると、赤くランプが光る仕組みでした。 ? しかし考えてみると、ただその目的のために、販売する全てのインクカートリッジにLEDの発光体を搭載するというのも、実に不経済なことだったわけです。 互換カートリッジメーカーに言わせると、 全ての純正カートリッジにLEDランプを搭載するほどのコストをかけるからには、差し間違え防止機能以上の目的、 すなわち互換インクカートリッジ排除、が主たる目的なのではないか、と疑ったのも無理のないところです。 新聞紙上をにぎわせたので関心のある方はご存知かも知れませんが、 LEDランプに関しては互換メーカーとキヤノンで争われました。 キヤノンさんは「互換製品排除が目的ではない、消費者のみなさんの利便性向上、つまり差し間違え防止が目的だ」と主張しましたが、 逆に独占禁止法違反で提訴されるなど、なかなか技術特許としては使いにくい状態になってしまいました。 詳細はこちらのサイト御参照下さい。 http://www.e-plaisir.co.jp/news_back_number/data/20111102.pdf ? ということで、この技術特許が互換インクカートリッジ牽制の効果が薄れてしまうと、 やはりLEDランプ搭載はコスパが悪いと考るようになったのかも知れません。 新型モデルではきれいサッパリ廃止となりました。 2年前にBCI-351/350からBCI-371/370に切り替わった時には、残量検知用のプリズムが廃止となりました。 そのときのレポートはこちらです。関心あるかたはどうぞ。 http://www.chips-shop.com/deluxe/?p=292 キヤノンの純正インクはだんだんと製造コストダウンを進めている印象です。 一方でインクカートリッジの価格はアップしていますね。 インクの容量はどうなんでしょかね。また時間ある時に調査したいと思います。 ? なおBCI-381/380シリーズについても、当店ではコツコツと互換インクカートリッジ開発を進めています。 はやく出せたらいいなあ。がんばります。 安価で高品質な互換インクカートリッジは当店「インクのチップス」で! 『落としどころ』の美学。ブラザーの新モデル、「DCP-J973N-W/B」他プレスリリース! BCI-381とBCI-380、互換インクの発売時期は?(2018.10.30更新)