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怒涛の新作ラッシュ!キヤノンインクジェットプリンタ、2017年モデル発表!
昨日、エプソンの2017年モデルをご紹介いたしました。
大きく分けて3モデル、その特徴もはっきりしていて非常に分かりやすいラインナップでした。
本日ご紹介するキヤノンの2017年モデルは、打って変わって複雑怪奇な構成となっております。
なるべく整理してご案内いたしますが、拙い文章力ゆえ、どうなることやら。
大きく分けて、
・プレミアムシリーズ
・ハイスペックモデル
・スタンダードモデル
・エントリーモデル
・ビジネスモデル
の5系統になっております。
いいですか、順番に参りますよ。
まず、プレミアムシリーズの「プレミアムデザインモデル」 XK70 と、「ハイスペックモデル」 XK50でございます。
プレミアムなお値段と、ちょいワル系のカラーに目が行きがちですが、インクカートリッジにもご注目ください。
まず、新型のインクカートリッジ、 XKI-N11 / XKI-N10 シリーズです。
6色独立型で、「染料カラー5色+顔料ブラック」という構成はキヤノンの従来のスタイルですが、「グレー」に代わって「フォトブルー」が入っています。
また、このあとにご紹介するモデルは「標準サイズ」と「小容量サイズ」のインクしか使用できないのに対し、このプレミアムモデル用 XKI-N11 / XKI-N10 シリーズには「大容量」インクの設定があります。
最上位機種を買えば、本体は高いがその後のランニングコストが少し安い。
それ以外だと、本体は買いやすいが、その後のランニングコストが高くつく。
純正インクしか選択肢がなかったら、私も店頭でずいぶん迷うと思います。プリンタを買うのに損益分岐点を計算するのもなかなかホネですよね。
早く互換インクをご案内できるようにしないといけないですよね。これは。
次に、「ハイスペックモデル」 TS8130 に参ります。
3色展開しているところから見ると、事実上、このラインが「メインのモデル」と考えて良さそうです。
お値段的にも、エプソンの「 EP-880AW/AB/AN 」と並びます。タッチパネルのサイズも同じ4.3型。
性能的には・・・L判印刷のスピードでは、エプソンは13秒、こちらは18秒ですね。
デザイン的には、エプソンもキヤノンも昨年モデルをほぼ完全に踏襲しておりまして、エプソンはA4用紙を給紙しても出っ張りませんが、キヤノンは給紙トレーが出っ張ります。
表面の質感も、エプソンはマット仕上げで指紋やホコリが目立たず・・・。
まあ、いろいろとお好みもあろうかと思いますので、ライバルを比べるのはほどほどにして、インクカートリッジを確認いたしましょう。
TS8130に使用される「 BCI-381+BCI-380 」は、新型のインクカートリッジになります。
小さい画像しか確認できませんでしたが、現行の「BCI-371+BCI-370」に似てはいます。
サイズは、先述の通り「標準サイズ」と「小容量サイズ」とのこと。
小容量って。単身者向けのお惣菜コーナーじゃないんですから。
次にご紹介する「スタンダードモデル」 TS6130 は、6色ではなく5色。
スキャナの解像度も半減しますが、インクの色数が少なくなる分、いろいろとお手ごろな感じにはなります。
ここまで、「プレミアム」「ハイスペック」「スタンダード」と参りましたが、「独立インク」はここまで。
この先、「エントリーモデル」と「シンプルモデル」は、「カラー3色+ブラック」という形の超小型インクカートリッジを使用するモデルになります。
「エントリーモデル」 TS5130 は、一見、スタンダードモデルに似ていますが、独立インクではないので、ランニングコストも高く、印刷品質も期待できなくなります。
インクカートリッジは BC-341 (カラー3色一体型)と BC-340 (ブラック)です。
こちらは既存のインクカートリッジですね。当店では、再生インクのお取り扱いがございます。
ただし、この新型プリンタに当店の再生インクがそのまま適合するかどうかは、念のため確認する必要があろうかと思います。
そして、一番お手ごろな「シンプルモデル」 TS3130 がこちらです。
こちらも「カラー3色一体型」+「ブラック」というインクの構成ですが、 BC-346 / BC-345 という型番は新登場モデルになります。
業界人的にはいろいろと心当たりがありまくりの新型インクの投入なのですが、こちらのインクの再生品につきましては未定です。もしかしたら案外早くお届けできる可能性はございますが、まずは発売を待ちたいと思います。
次、いよいよ「ビジネスモデル」。
TR5830 と TR7530 、インクはBCI-381/380シリーズの5色タイプです。
発売日は10月5日で、ご家庭向けラインナップよりも2週間ちょっと先になります。
っていうか、何で同じタイミングでプレスリリースしたのか、私も最初は首をひねりましたが、種明かしは後ほど。
キヤノンのビジネスインクジェットは、今までは巨大なハマグリみたいなゴツい1機種だけだったのですが、今回のモデルはすこし軽やかな印象です。
もちろん、このへんを「本職」にしているブラザーあたりの商品と比べるとまだゴツいですが、かなりの進化と言えるのではないでしょうか。
さて、ここまで、プリンタとインクの新商品を見て参りましたが、今回は「新サービス」もお目見えしているようでございます。
今までにはないポイントサービス「枚ル」です。
プレミアムモデルXK70 / XK50 、ハイスペックモデル TS8130 、スタンダードモデルTS6130 、ビジネスモデル TR8530 / TR7530 、以上の6機種では、
・純正インクで1枚印刷すると「1枚ル」
・純正インクをプリンタにセットすると「10枚ル」
・新規登録や誕生日に「ボーナス枚ル」
がもらえて、キヤノンの直営オンラインショップでのお買い物に使用できるそうです。
この「枚ル」の対象にビジネスモデルも含まれているので、恐らく、家庭用とビジネス用のプリンタを同日に発表する必要があったのではないでしょうか。
互換インクを扱っている当店が申し上げるのも憚られますが、自社製品ユーザーが、コストの高い純正インクでプレミアムな印刷を少しでも楽しくできるよう、キヤノンさんもなかなか知恵を絞っていらっしゃるようで。
「マイル」に引っ掛けて「枚ル」というその勇気のあるネーミングのセンスにも脱帽です。参り・・・いや、「枚リ」ました。
純正インクのファンの方は、大いに「枚ル」をエンジョイしてください。
当店では、「印刷のコストはプレミアムじゃない方がいい」というお客さまのために、新発売となる「 XKI-N11 / XKI-N10 」「 BCI-381 / BCI-380 」の互換インクカートリッジ、また、「 BC-346 / BC-345 」の再生インクカートリッジを1日でも早くお届けできるよう、提携工場と打合せをスタートさせたいと思います。