インクペディア ビジネスインクジェットの「ビジネス」って? エプソンのビジネスインクジェットプリンタが発売されました。 買っちゃいました。 2種類買いました! 今回、当店で購入いたしましたのは、 PX-M780F と PX-M680F の2機種です。 何で2種類買ったかと申しますと、使用するインクカートリッジの種類が違うのです。 今回、プリンタは3機種発売されていますが、「いちばん安いモデル」のPX-M680には IC86 というインクカートリッジが対応しております。 4色セットだと、「IC4CL86」という型番になります。 IC86 厳密には、IC85というインクカートリッジもございますが、IC85はいわゆる「標準版」というやつで、インクの容量が少ないタイプです。 ビジネスインクジェットを買う人で、そもそも印刷量が少ない人はいないですから、「増量版」のIC86のニーズが高いはずです。 同様に、上のクラスのプリンタには、 IC84 というインクカートリッジ(増量版)が対応しています。 4色セットだと、「IC4CL84」という型番になります。 IC84 一応標準版も発売されるようで、型番はIC83です。繰り返しますが、ビジネス用ですから、標準版を買う人は少ないのではないかと思います。 今回、お買い物をしていちばんびっくりしたのが、このインクのお値段です。 IC86は、4色セット(IC4CL86)が、税込8,960円。 IC84は、4色セット(IC4CL84)が、税込15,580円。 ちなみに、家電量販のお値段です。 大容量とはいえ、思わず買うのをやめようかと思ったほど。インク4本で15,580円って! ビジネスインクジェットの『ビジネス』って、『インクのお値段がビジネスクラス』っていう意味なんでしょうかねえ。。。 このプリンタの特徴ですが、 ・プリンタ本体が安い ・本体寿命が長い ・設置面積が従来よりも小さい というところが目立ちます。 ちなみに、PX-M780Fの装置寿命は10万枚、PX-M680Fの装置寿命は8万枚です。 家庭用のインクジェットプリンタは、そもそも装置寿命が公表されていませんが、だいたい1万枚を超えてくると印字品質が劣化してきます。 家庭用プリンタ数台分の高耐久プリンタが、2万円そこそこで買えるというのは確かに感動的です。 設置面積も、先代のややボリューミーなシルエットと比べれば、「ずいぶん絞ったね!」という印象。家庭用のプリンタや、競合相手(になるであろう)のブラザーの複合機に比べればやっぱりデカいですが。 で、とりあえずテストプリントをしてみましたが・・・。 テスト印刷です うん、あっさり印刷できました。 マニアな人にしか通じないと思いますが、EP-709Aをでっかくしたような使い心地です(わかんないですよね。すいません)。 ちなみに、プリンタの内部はこんな感じです。 構造は普通のインクジェットプリンタと一緒です 構造としては、インクを入れるキャリッジ(ヘッド)があって、それが左右に動いて印刷をしていくという、ごくごく普通のインクジェットプリンタと同じ作りです。 駆動音も普通です。サイズが大きい分、少しだけ音は大きいですが。 このプリンタ、連続印刷も早いそうなので、そのうち必要な書類で試してみようと思います。 設置してみた印象としては、本体がボリュームの割に軽かったこと、操作が簡単だったことから、『悪くはないよね』くらいの感じです。 ただし、『インクジェットプリンタとしては』悪くないというレベルで、レーザープリンタをコレに切り替えるというのはやはり難しいと思います。スピードも印刷品質もケタが違います。木造と鉄筋コンクリートくらいの差はあります。 「ビジネスインクジェット」とは申しますが、本気でお仕事に使うにはやはり物足りないだろうと思われます。 もちろん、本体が軽い、熱が出ない、消費電力が少ない、というメリットはあります。 なので、ご自宅でお仕事をされる方であれば、家庭用のインクジェットプリンタから、このビジネスインクジェットに買い換えるということはアリだろうと思います。FAXも付いていますし。 もし、このシリーズの購入を検討されている方がいらっしゃいましたら、間違いなく「高い方」の2機種(PX-M781F/PX-M780F)をおすすめします。 理由は「メンテナンスボックスが交換できるから」。 ビジネス用とはいえ、インクジェットプリンタの泣き所は「廃インクパッド」であることは間違いありません。 電源のON/OFF、あるいはヘッドクリーニングやインク交換の際、必ず排出される「廃インク」。これを溜めるパッドの容量が限界に達したら、普通はメーカー修理になってしまいます。 ところが、エプソンは昨年末に発売した個人向けプリンタでも、『メンテナンスボックス』という名の廃インクパッドが交換できるようになっていて、今回発売されたPX-M781F/PX-M780Fでも、この『メンテナンスボックス』が交換できるようになっています。 メンテナンスボックス=廃インクパッド、です 普段はココに収まっています ところが、いちばんお手軽プライスのPX-M680ではこのメンテナンスボックスの交換ができません。 長期的に使うわけですから、初期のコストが少々かさんでも、上位機種をお勧めします。 繰り返しになりますが、この「ビジネスインクジェット」、インクがなかなかいいお値段です。 1日も早く IC86互換インク IC84互換インク がお届けできるよう、がんばります! ブラザーが2017年6月モデルの新型トナーカートリッジ、TN-493、TN-491シリーズ発表! エプソン用 KUI互換インクカートリッジ、発売時期決定!